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模様替えや設備の掛け替えをしたあとに、ふと残ってしまう「壁の穴」
特に、独特の風合いが魅力である漆喰(しっくい)の壁にぽつりと空いたビスの跡は、光の加減によって小さく黒い影を作り、意外と目立ってしまうものです。
「この穴、どうにか綺麗に隠せないかな……」と、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな暮らしの小さなノイズをすっきりと解消してくれる、手軽で優秀なリペア方法をご紹介します。
特別な技術は一切必要ありません。
不器用さんでもわずか1分で漆喰壁の穴を美しく埋められる、驚きのアイテムとその手順をお届けします。


事の始まりは、ぼくの妻が営んでいる小さなパン屋さんの看板掛け替え作業でした。
お店の顔とも言える大切な看板。
これまでは少し大きめのものを掲げていたのですが、このたび一回り小ぶりで愛らしいデザインの新しい看板へとリニューアルすることにしたのです。
古い看板を丁寧に取り外してみると、そこには漆喰の外壁を無残にも貫いていたビスの痕跡が。
新しく取り付ける看板はサイズが小さいため、以前の取り付け穴が隠れず、そのまま外界に露出してしまうことが判明しました。
白い漆喰のキャンバスにぽっかりと空いた、深い黒色の穴。
まるですべての光を吸い込んでしまうかのような主張の強さに、「これは早急になんとかしなければ」とリペアを決意したのです。
ぼくはさっそく、最寄りのホームセンターへと足を運び、漆喰の質感を損なわずに穴を塞げる最適なリペア材を探すことにしました。
そこで出会ったのが、想像以上に手軽で頼れる優秀なアイテムだったのです。

スーパーです。
なんてったってスーパーですから、用途はクロスだけじゃない!
手に取って、裏面を見ると漆喰壁にも対応しているとのこと!
そんな商品説明にまんまと乗せられ、足早に店を後にしました。(あっ、ちゃんとお会計は済んでいます。)
| アイテム名 | 用途 | 特徴・備考 |
|---|---|---|
| クロスの穴うめ材スーパー | 穴の充填 | ノズル一体型の注入式パテ。漆喰壁やクロス壁の補修に幅広く対応。 |
| 専用仕上げスポンジ | 表面の平滑化 | 穴うめ材に付属。余分なパテを拭き取り、周囲の模様と馴染ませるために使用。 |
| ドライヤー | 仕上げのテクスチャ再現 | パテに含まれる熱膨張成分を活性化させ、壁特有の凹凸を復元する際に使用。 |
| ウエス(乾いた布) | 事前の清掃 | 穴の周囲についている細かな粉塵やゴミをあらかじめ取り除くために使用。 |
まずは準備段階として、ビス穴の周りに残っている漆喰の微細な粉や汚れを、乾いたウエスを使って優しく拭き取ります。
穴の内部にゴミが残っていると、パテの密着性が落ちてしまうことがあるため、ここを丁寧に行うのが綺麗に仕上げるための小さなコツです。

「クロスの穴うめ材スーパー」のキャップを外し、細いノズルの先端を壁のビス穴にピタリと当てます。
そこから本体をゆっくりと握り締め、パテ材を穴の奥深くへとグッと流し込んでいきましょう。

木工DIYをやられる方なら馴染み深い、木ダボを埋めるときにボンドを注入するあの感覚にとてもよく似ています。
ここでケチケチせず、「少し盛り上がるくらい多めかな?」と思う量までしっかりと注入するのがポイント。
奥まで行き渡るように、意識してじっくり流し込んでいきました。

付属のスポンジでよく均します。
ちゃんと充填しないと、へこみの原因になるので注意。(漆喰の場合は、例によってそれがいいアジになることも)
ネットで調べたら、つまようじやティッシュでこよりをつくって、穴に差し込んでからパテ材を埋めるとコスパがいいなんて書いてありました。
試してみたかったけど、すでに充填終了。

4箇所のビス穴すべてにこの工程を施し、作業は見事に完了しました。
仕上がりを少し離れたところから眺めてみると、どこに穴があったのか、よほど目を凝らして近付かない限り全く分からないほどのクオリティです。
漆喰特有の柔らかな白さと、パテの色合いが絶妙に調和して、まるで最初から何もなかったかのように美しい壁面が蘇りました。
実は、この「クロスの穴うめ材スーパー」には、もうひとつ素晴らしい機能が隠されています。
クロス壁や漆喰壁によく見られる、独特のぽつぽつとした凹凸模様。
なんと、それを後から人工的に再現できるというのです。
仕組みはとても科学的。
注入したパテの成分には特別な「熱膨張材」が配合されており、仕上げにドライヤーを使ってピンポイントで熱を加えることで、パテがぷっくりと自然に盛り上がり、壁面特有の豊かなテクスチャを復元できるのだとか。
これはぜひ試してみたいと思い、ぼくもドライヤーを片手に現場へと向かいました。
しかし、今回は少し条件が悪かったようです。
作業を行ったのは、肌を刺すような寒さが厳しい真冬の屋外。
冷え切った漆喰の外壁は想像以上に冷たく、ドライヤーの熱が効率よくパテに伝わらなかったためか、期待していたほどの大きな変化は見られませんでした。
周囲の温度環境も、DIYの仕上がりを左右する大切な要素なのだと改めて実感します。
とはいえ、現状でも十分に目立たない美しい仕上がりになっているので大満足。
我が家には、まだまだクロスの穴が気になっている場所が家の中にたくさん眠っています。
この熱膨張によるテクスチャ復元の本格的な検証は、暖かい室内にある次の候補地で、じっくりと試してみたいと思います。

というアフターケアも含め、看板の設置が完了。
今回の作業は、こちらのDIYがあってのことでした。

上のエントリは、妻のパン屋さんの看板製作編です。
今回新しく取り付けた看板は、前のものより小さくて、冒頭のようにビスの跡が見えたままになってしまいました。
取り付けについては、以前ついていたものとほぼ同じサイズだったため、下地探しなどせずにできました。
石膏ボードの上から漆喰を塗っているから、こういったDIYをするときは、きちんと下地探しをしなくてはね。
店主にとって唯一無二の「お店」
その象徴である看板をつくらせてもらった。
関係がどういえ、プロに頼めば、そしてお金をかければ、もっとかっこいいものができるかもしれない。
そんな中、ぼくに任してくれたのは、やっぱり嬉しいよね。
今年はいいものを、心を込めてDIYしていきます!
ということで、今回は漆喰壁の穴補修編でした。
では、じゃばら。
*追記*
取り付けたビスをもっとおしゃれなやつに変えてくれと、注文が…笑
手間賃ほしい。
では、じゃばら。