どうも、むく太郎です!
30歳を前に、昨年末頃から月に5冊を最低ラインとして読書をしてきましたが、さらに人生を愉快にサーフィンしていくため、
新たに読書録として、書評記事もアップしていきたいと思います。
今回はコチラ!
「嫌われる勇気」 著:岸見一郎 古賀史健 出版元:ダイヤモンド社
数年前に大変話題になった「嫌われる勇気」
アドラー心理学での考え方を、腑に落ちやすく描いていってくれます。
書評の前に作者について
岸見一郎さんは、専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行ってきた。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。
古賀史健さんは、株式会社バトンズ代表/ライター。1973年生まれ。一般誌やビジネス誌で活動後、現在は書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、実用書、ビジネス書、タレント本などで数多くのベストセラーを手掛けています。
心理学の巨匠・アドラーについてを深く研究され、この「嫌われる勇気」はドラマ化もされています。
さすがベストセラー。目からウロコな心のエッセンスが凝縮されていました。
この書籍は、アドラー心理学をマスターした哲人と自分の人生に負い目を感じているひねくれた青年が対話しながら、アドラー心理学の真髄を所々に織り交ぜた内容になっております。
今回は、ぼくの中で響いたキーフレーズを見出しに感想を書いていきます。
アドラー心理学の基本「ライフスタイルは自分で選ぶ」
アドラー心理学には、様々な解釈や定義があります。
まず出てきたのが、「ライフスタイルは自分で選ぶ」ということ。
今現在ぼくは29歳ですが、ここに至るまでに作り上げた自分(性質や習慣)は10歳前後でほぼ確定させているんだそう。
だから、今「変わりたい」と悩みつづけている人は「変わらない」と自分で意思決定している。
そんな衝撃的な話から始まりました。
アドラーは「勇気の心理学」です。
全ての悩みは「対人関係の悩み」である
こちらは、本書の核心的な一節です。
今目の前にある悩み、長年引きずっている悩みの全ては「対人関係」だと所々に書かれています。
例えば、「〇〇な自分が嫌いだ」と自分自身で思っていても、それは「他者からの評価を気にしていることの恐れ」から自ら、そう選んでいるだけだと。
よく考えれば、たしかにぼく自身の悩みというのは、最終的には「対人関係」へとつながっていきました。
本の例として、哲人自身が、
- 私は身長が155cm(小さい)
という事実を劣等感にしていない理由は、それをメリットだと自分で決めているからです。
身長が低いから、相手に威圧感を与えない。だからこそ、話しかけやすい。
劣等感は、自らの価値判断次第だと繰り返し書いています。
自慢は、劣等感の裏返し
これはだいぶ響きましたね。
まさにぼくはこれでした。自分は正直、比較的「自分は貧乏だ」と思うような経験が学生時代にたくさんありました。
機会があればそれについても話そうと思います。
その反動で、社会人になり「身の丈に合わない車」を新車で買ってみたり、ブランドの小物を必要以上に買ってみたり。
今思えば、それはやっぱり過去の経験からの「劣等感」からでした。
人は誰でも優越性を追求しているという言葉も文中にありますが、ホントそうだなぁ。
自分は「他人」より「上」でありたい願望があるから、それを埋めるために「現実」を見ないで空虚な部分にリソースを費やしている。
ハッとさせられました。
不幸であることで「特別」であろうとする。
心を見透かされましたようで、きつかったですがページを進めます。
課題の分離
これもキーワードのひとつです。
嫌われる勇気というまさにこれに直結しているんですが、例えば、
っていうコトありますよね。
そればっかりを気にして、結局最終的な問題解決はされず…
こんなこと、腐るほどやってきました。
でも、それは悩んだところでどうしようもないんですよね。
これは他人の課題なんです。自分ではどうにもできないのに、悩む。
アドラー心理学では、こういいます。
「その課題は、誰の課題?」
他者の人生を歩まず、自分の人生をあるき始めるのはこの課題の分離ができてこそなんだろうと解釈しました。
自由とは他者から嫌われることである
先ほどの話とつながってきますが、本当の自由は「他者から嫌われること」で初めて得られると書いてあります。
誰からも嫌われたくないという心の奥底にある「恐怖」「欲求」に支配されて、自分に嘘をつき、また他者にもそうする。
そんなことをしているうちは、ぜったい幸せにならないよと。
対人カードは自分が握っているんですねぇ。
他者の評価でなく、他者への貢献
他者の評価を気にして生きていると、自立ができません。
終盤では、人生の調和を考えるという話が出てきます。
この人生の主人公は、自分自身だけど、世界の主人公ではない。
ということを心に深く刻みました。
まとめ:嫌われる勇気を持ち、社会の共同体へ積極的に関わる
ひねくれていた青年も哲人のアドラー心理学の話に耳を傾け、最終的には「自分から」変わろうとし始めました。
自分からという一歩が「自立」を促し、「自分は存在していいんだ」と強く思わせてくれる内容でした。
自己肯定でなく自己受容。
ありのままを受け入れること。
他者からの承認ではなく、貢献感を得ることで幸せになっていく。
全ては自分が物事をどう解釈し、他人の課題を分離できるかが鍵となります。
さっそく、実践してまずは奥底に眠る「劣等感」を払拭するのでなく、自然になくなっている状態を創り出します。
またいい本に出会えました。
これも読んでみます↓
では、じゃばら~!