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観葉植物の鉢をそのまま床に置いて、なんだか締まらないなと思ったことはありませんか。
棚の上の雑貨も、平置きだと不思議とぼやけて見える。
ぼくが長いことモヤモヤしていたのは、たぶんこの「高さがない」という一点でした。
そこで、物置に転がっていた古材を1枚だけ使って、小さな飾り台を作ってみました。

ビスは1本も使いません。
天板の裏に溝を2本掘って、そこに脚を落とし込むだけ。
最近買ったミニ植物たちが凛と映える、飾り台に大変身しました。
できあがったのは、手のひらより少し大きいくらいの正方形の台です。
天板は15cm角、脚を入れた高さは6cmほど。
苔玉をひとつ載せると、ちょうど余白が気持ちよく残るサイズになりました。
材料は、ペンキの跡が残った古い板が1枚だけ。
天板も脚も、全部この1枚から切り出しています。
買い足したものはありません。
| 材料 | サイズ(目安) | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 古材の板 | 厚み25×幅180×長さ600mm程度 | 1枚 | 天板・脚ともこの1枚から取る |
| 木工用ボンド | 少量 | 溝に流し込む分だけ | |
| ワックス | 少量 | 色味の変わる着色タイプが手軽 |
| 道具名 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 紙やすり(またはサンダー) | 表面のならし | 120番くらいから |
| 差し金・鉛筆 | 寸法を引く | 直角が出せればOK |
| 丸ノコ(手ノコでも可) | 天板と脚の切り出し | 直線が出る道具なら何でも |
| トリマー | 裏面の溝掘り | ストレートビットを使用 |
| ウエス | ワックスの塗り込み | 着なくなったTシャツで十分 |
トリマーがなければ、脚を裏からビスで留める方法でも形にはなります。
ただ、溝にはめる作り方は横から見たときの表情がまったく違うので、持っている人はぜひ溝で。

古材はそのままだとささくれています。
何ならこの材料、泥までついていました。
それを丁寧に紙やすりで、手でなでても引っかからないくらいまで整えます。
ここで削りすぎないのがコツ。

ぼくは最初、汚れを全部落とそうとしてゴリゴリ削ってしまい、せっかくの古材が「ただの木」になったことがあります。
狙うのは「きれいにする」ではなく「痛くなくする」くらいの加減です。

差し金を当てて、天板になる正方形と、脚になる細い部分に線を引きます。
先に天板を決めて、残りから脚を取る順番がやりやすいです。
脚の幅は40mm前後、高さも40mm前後にしました。

線に沿って切っていきます。
このとき、脚の2本は必ず同じ幅で切ってください。
あとで溝の幅を決める基準になるので、ここがズレると全部ズレます。
カット作業を任せるのは、やはりスライド丸ノコ。
もう、これがないと全てのことが始まりません。

ここがこの飾り台のいちばんの山場。
天板をひっくり返して、脚を置きたい位置にトリマーで溝を2本掘ります。
深さは板厚の3分の1くらい、今回は8mmほどにしました。
使ったトリマービットは10mm幅のもので、溝の幅は、さっき切った脚の実寸に合わせます。
はじめは浅くビットを当てて、少しづつ深さを増していくと、比較的易しくミゾを掘ることが出来ます。
図面の数字ではなく、目の前にある脚をサシガネで測って決めます。
古材は場所によって厚みが微妙に違うので、現物合わせのほうが確実です。

掘った溝に木工用ボンドを流し込みます。
量は、溝の底に線を引くくらいで十分。
入れすぎるとはめたときにあふれて、表面に垂れるので要注意!

あとは脚を溝に落とし込むだけ。
ビスは使いません。
溝が脚をがっちり抱えてくれるので、上から鉢を載せてもぐらつきませんでした。

乾いたらワックスを塗ります。
ウエスに少し取って、木目に沿って一拭きするだけ。
これが本当におもしろくて、ボヤッとしていた木肌が一気に締まった色に変わります。

「おっ、作品になってきた」
毎回この瞬間が好きで、DIYをやめられません。
溝が広いと、脚がグラついてボンド頼みの台になります。
逆にきつすぎる分には、脚の側面を紙やすりで少し落とせば入ります。
迷ったら、まずきつめに掘るのが正解です。
古材は面によって表情が違います。
きれいな面を上に、傷や塗装の残った面を下や内側に。
組む前に一度並べて、完成形を見てから接着に入ると失敗しません。
一度に厚く塗るとムラになり、ベタつきも残ります。
薄く塗って乾かし、足りなければもう一度。
古材は場所によって吸い込みが違うので、この分け方が効きます。

この台、置くものを選びません。
苔玉や小さな鉢はもちろん、キャンドルでも、お気に入りのフィギュアでも、読みかけの文庫本でも画になります。
たった6cm持ち上げるだけで、そこだけ空気が変わるのが不思議でした。
作業時間も、乾かす時間を抜けば半日かかりません。
古材が1枚あって、トリマーが手元にあるなら、今週末にでも作れます。

やることは、削って、切って、溝を彫って、はめる。
たったこれだけで、捨てられる寸前だった板が飾り台になりました。
ビスが1本もないので、見た目もすっきりしています。
DIYは「どうやったら今よりも良くなるか」を考える遊びだと、ぼくは思っています。
高さを6cm足すだけでも、部屋の景色はちゃんと変わる。
まずは物置の板を1枚、引っぱり出すところから始めてみてください。
では、じゃばら。