こんばんは。むく太郎です。
ものすごい出逢い。
時間や仕事に追われてしまうと、ついつい「インスタント万歳」とばかりに簡単に食事を済ませてしまう、普段のぼく。
この前、お連れ様が持っていた食卓ナイフの良さに完全に魅了されて、やっぱり丁寧につくられたはモノ、丁寧な所作はいいなぁと再認識しました。
今回はこのドイツのロベルトヘアダー社のオールドジャーマンナイフというテーブルナイフについてお話していきます。
ロベルトヘアダー社のオールドジャーマンナイフ。
もうデザインからしてかっこいい。
この愛くるしいフォルムからは想像できない切れ味と質の良さ。
サイズは全長220mm、刃120mm。
その大きさとスタイルにして万能な感じ。
オリーブの柄が最高にフィット。
まずは柄。これオリーブの木。
他にもプラムなどがあるそう。
独特の木目というか一目見て分かるその樹種にまずやられた!
普段はね、木皿などを目にしても、「ちょっとインパクトありすぎるな」と敬遠しがちなオリーブウッドですが、このナイフに関しては別で、刃と絶妙にマッチしていてグッド。
程よいラウンドでしっかりホールドできます。
刃も、こだわりの加工。
なんでも古くから刃物の産地であるドイツのゾーリンゲンという地方の伝統的な技法で製造されているロベルトヘアダー社のナイフ。
すべてが職人さんの手作りという。すごいねぇ。
機械化が進む中、ロベルトヘアダー社は唯一、手仕事での製造をしているとのこと。
これね、使ってみるとわかるんですが、ほんとびっくりする。
使いやすくて。
刃は工程で一番時間の掛かる、ブラウプリーステン手法と呼ばれる研ぎ作業を経て完成していきます。
刃を見ると滑らかな研磨痕。刻印も品質を象徴するように美しい仕上がり。
「風車のナイフ」とも呼ばれるんですが、このロゴと風車の羽根のような鋭くもゆるやかな形状がそれを物語っています。
さて、使ってみましょう。
ハード系のパンをカット
パンに刃をあて、引くだけ。
見事な切れ味。こうなると止まりません。
パーフェクト。
断面もほかのパン切り包丁などとは大違い。削りかすも出ないし、なによりきれいだ。
普通なら丸かじりしちゃうところですが、丁寧に。
ナイフがそうさせるんですよ。
斜め切りも最高に気持ちがいい。
あてて、引くだけ。
バターナイフとしても使えますが・・・
このオールドジャーマンナイフは、バターやジャム、クリームなどを塗るときにもその存在感を抜群に発揮します。
むしろ、これ一本あれば、よし。
さて、さきほどのパンをトーストして、バターを塗って・・・。
やっぱり切っちゃいました。
もうね、切れ味が良くてね。ついね。
これくらい細かいカットも楽々。
っていうくらい不器用なぼくですら、こんなことができちゃいます。
意外とね難しいからねぇ。
そして、ぱくり。
うまいは幸せ。
果物にも相性バッチリ。
いい感じに熟れたバナナをこのオールドジャーマンナイフでカット。
言っておきます。
普段ならサルのように皮をむいて、かじりつきます。
でも、このナイフはそうはさせない。
果物もストレスなくカットできます。
ようやく「食卓」を豊かにすることの大切さが少しわかった気がします。
ちなみにこれで白菜も切ってみましたが、包丁とは違う何とも言えない感覚を味わいました。
シイタケも飾り切りを試してみたけど、これなら30個は一気にいけます。
なんとこの切れ味、20年持つ。
耐久性も一流。
さらにすごいのはね、正しいお手入れをして大切に使い続ければ、この切れ味が最長20年くらいもつんだって。
刃の部分は、研いだりせず、使ったら中性洗剤で洗って水気はすぐ拭き取る。
柄は、食用オイルや木製食器用オイルを2か月に1度くらい塗りこんであげると長持ちします。
丁寧に扱うことが、いいものを長く使う、最高にしてスタンダードな約束。
ぜひ、ご自宅の食卓に手仕事の良さと豊かさを。
あまり興味がなかった「食卓」という言葉。
おいしいものを好きな人と一緒に。それだけでもいいかもしれない。
たかが、日用品。
けれども、今回ぼくはこんなにも「テーブルナイフ」に魅了されてしまいました。
きれいにカットしたり、飾り切りしたりする。それは、所作もそうだけどこころにも感動を与えます。
気にしていなかったことが一気に目の前に。
そんな興奮と感動をこの暮らしの道具は与えてくれました。
大袈裟にみえますが、ほんと。
生活の豊かさって、こういうことなのかな。
あっ、この記事中で使っているカッティングボードは、ぼくの手づくり!
これについては、現在連載中の「Funmee!!」にて書いていますので、こちらもチェックしてねん。
では、じゃばら