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こんにちは!むく太郎です。
先月末、賃貸アパートから築38年の一軒家の2階部分へ、住まいを移しました。
引っ越しの当日はもうバタバタで、段ボールの山に埋もれながらの数日間。
それもようやく片付いてきたところですが、まだまだやることはいっぱいです。
ということで今回は、食器棚をDIYしてみました。

古家具風の落ち着いた雰囲気に、すっと溶け込む「暮らし」
棚そのものが主役になるのではなく、置いたものが引き立つ佇まいを目指しました。
さっそく、友人の陶芸家・石川圭くんの陶器を飾ってみます。

むく太郎DIYの定番といえば、スギの荒材。
荒材というのは、表面をきれいに削り込んでいない、製材したままの状態の木材のことです。
仕上げにひと手間かかるぶん、価格がぐっと抑えられます。
今回選んだのは、幅240mmと結構広めのもの。
木目がいいんですよね。
スギは柔らかくて加工しやすいうえに、とにかく安い。DIYの相棒としては文句なしです。
| 材料 | サイズ(目安) | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スギの荒材(板) | 幅240mm/厚み25mm | 必要枚数 | 天板・側板・棚板に使用 |
| 棚受け用の角棒 | 25×25mm | 棚板の枚数×2本 | 同じ板から切り出す |
| 木工用ボンド | — | 適量 | 仮固定と強度出しに |
| ビス | — | 適量 | 板から先端が飛び出さない長さを選ぶ |
| ワトコワックス ナチュラル W-15 | 適量 | 1Lあれば余裕 | 仕上げ用のオイル |
棚の幅と高さは、置きたい場所と手持ちの器に合わせて決めてOK。
だからこそ、材料の数量もあえて固定していません。
| 道具 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 丸のこ+丸のこガイド | 板を直線に切る/角棒を切り出す | ガイドは精度を左右する必需品 |
| ドライバードリル | 下穴あけ・ビス留め | スギは割れやすいので下穴推奨 |
| コーナークランプ(SK11 SKC-1/固定板幅70mm以下) | 直角を保ったまま固定する | あるとないとで仕上がりが段違い |
| 刷毛 | オイルの塗布 | — |
| ウエス | 1回目の拭き取り | 使い古しの布で十分 |
| 耐水ペーパー(#600〜#1000) | 2回目の塗布時に研磨する | 手触りを決める工程 |

棚受けは、わざわざ角材を買い足さずに、同じ板から切り出します。
やり方はシンプル。
丸のこガイドを板の厚みと同じ幅にセットして、あとはひたすら直線切り。
厚み25mmの板から切り出せば、そのまま25mm角の角棒が生まれる計算です。
こうして、25mm厚の角棒が生み出されました。
板はそのまま棚板に、切り出した棒は棚受けへ。
同じ木から取っているので、色味も木目の表情も自然にそろいます。
なお、棚受けを内側に取り付けるぶん、棚板は天板・側板よりも幅が狭くなります。
ここを見落とすと棚板が入らないので、切り出す前に一度確認しておくと安心です。

いよいよ組み立て。
天板と側板をドッキングしていきます。
接合面にボンドを薄くのばし、コーナークランプで直角を保ったまま固定。
その状態で下穴をあけ、ビスを打ち込みます。
ボンドが接着の主役で、ビスはそれを押さえておく役目というイメージ。
ここで気をつけたいのが、ビスの長さ。
板厚に対して長すぎると、反対側に先端が飛び出してしまいます。
これ、やっちゃうと一気に台無しとなるので、選ぶ段階から慎重に。
そして直角。
ここが甘いと、棚板を載せた瞬間に「なんだか傾いてる…」となります。
コーナークランプなどをうまく使うと、驚くほどラクに決まります。

形になりました。
はじめは、棚板2枚を均等に施したドシンプルな棚にしようと考えていたんです。
でも、でき上がったらこれ。
右上に小棚をプラスしました。
左右対称をあえて崩して、余白のリズムを変えてみる。
これだけで一気に垢抜けます。
設計図どおりに進めるより、手を動かしながら「ここ、もう一段ほしいな」と感じたときに足せるのが、DIYの醍醐味だと思っています。

仕上げは、大好きなワトコでオイルフィニッシュ。
スギにはやっぱりこれだなぁ、と毎回思います。
手順はこんな流れです。
ポイントは4番目。
オイルを含ませたまま研ぐことで、削れた木の粉がオイルと混ざり、木の導管に入り込んでいきます。
この工程を経ると、荒材からは考えられないほどのツルツルの木肌になるので、これはマストです。
ちなみに、オイルを拭き取ったウエスは、丸めて放置せず水に浸してから処分するのが安心です。

さぁ、できました。
組み立ては慣れた人なら1~2時間くらいでできると思います!
背板をのちほどつけようかな。
部屋の仕切りとして、シースルー本棚にしてもよさそう。
さっそく、益子焼のお皿たちをディスプレイ。

いいですねぇ。
仲間が手作りした、心を込めて仕上げた陶器の想い入れといったら。
器のなめらかな曲線が、まっすぐな棚板の直線とぶつかって、お互いを引き立て合っている感じがします。
なんか自然とうれしくなるよね。

古家具のスツールを添えて。
木工と陶器は、合うね。
最高の組み合わせです。
お茶淹れたくなってきました。

さらに見栄えよくということで、以前ぼくが作った家具を見て伝統工芸士の村田さん(過去記事はこちら)に指摘されたのが、見出しの言葉。
「木口は見せない方がおしゃれだぜ」
ふと、この言葉を思い出して、まじまじと棚を眺めると確かに。
棚受けの木口が気になりだしたので、思わずカット。
斜め切りにしたことで前から見た印象もシャープに。
こういう細かい配慮が自然とできるようにならないとなぁ。
さぁ、まとめます。

今回の引っ越し、結構(ぼくにしては)断捨離しました。
ペンだの、昔の参考書だの、ショッパーなんやらかんやら。
捨てるまでは「これ高かったんだよなぁ」とか「次使うときまで保管しよ」とか。
雑念の数々を、妻がぶっ壊してくれたおかげで気持ちも物もすっきりしました。
その中で大切にしたいと思ったのは、やっぱり手仕事の雑貨や家具。
人の手からモノに移り、相手の五感をたどって伝わってくるものが、仕事だと思っています。

この感覚を大事にして、
いいものを揃える。
なおかつ必要なものを、必要な数だけ。
流動させて、いい住環境を楽しくかっこよく作り上げていこうと思います!
では、じゃばら。