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棚のサイズは自由自在。漆喰壁に佇む寸切りボルトのシューズラック

リノベした自宅に住み始めて3か月。
玄関ドアを開けると何か気になる…。
それは、眼の前に立ちはだかる「シューズラック問題」でした。
漆喰の柔らかな白い壁、シンプルなタイル、電球色照明の落ちついた光。
そこにポンと置いてある既製品のラック。

どうにも馴染まないんです。
ツルッとした樹脂の質感や、いかにも”家具”然としたデザインが、せっかく整えた空気を壊してしまう。
かといって、お洒落なラックはサイズが合わないか、値段が驚くほど高い。
「だったら、棚も自分で作るしかない」
そう腹をくくって向かったのが、ジョイフル本田の資材売り場でした。
そこでぼくの目を奪ったのが、ひっそりと束ねられて売られている寸切りボルト(長ネジ)
無機質で、用途のよくわからないこの鉄の棒が、まさか玄関の主役になるとは!
寸切りボルトと杉板で作るシンプルシューズラック

こんな感じです。
玄関の上がり框(かまち)までの横幅が800mmほどと短いため下の2段はショートな棚板に。
上の3段は900mmにセット。
自分でサイズ感に合わせて調整できるのは、DIYの醍醐味です。
では、作り方をご紹介します!
材料と道具

材料
| 材料 | サイズ(目安) | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 長ネジ(寸切りボルト) | M12 × 1000mm | 4本 | 柱になる主役 |
| ナット | M12 | 40個 | 板を上下から挟む |
| ワッシャー | M12 | 40個 | ナットと板の間に挟む |
| 杉板 | 700mm | 2枚 | 最下段/再利用材 |
| 杉板 | 900mm | 3枚 | 中〜上段/再利用材 |
道具
| 道具名 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 電動ドリル | 板にM12用の穴をあける | 対応ドリルビットを準備(今回は15mm径使用) |
| スパナ/モンキーレンチ | ナットを締める | M12対応のもの |
| メジャー・鉛筆 | 穴あけ位置のマーキング | |
| 水平器 | 各段の水平を確認する | 小型でOK |
板は、以前使っていたシューズラックの杉板をそのまま再利用しました。
何年も玄関で使い込んだ風合いは、新品の板では絶対に出せない味があります。
あえて塗装も削りもせず、小さな傷もそのまま残すのが、ぼく流のこだわりです。
ボルト類はジョイフル本田で購入して、合計約3,600円。
市販のスチール製ラックなら1〜2万円はするので、お財布にも地球にもやさしい?選択になりました。
まずは板に穴をあける

まず、5枚の杉板の四隅にM12のボルトが通る穴をあけます。
ここで一番大事なのが「全部の板の同じ位置に穴をあけること」
少しでもズレると、ボルトを通したときに板が傾いて、上に積み上げるほどにガタつきが大きくなってしまうんです。
ぼくは1枚目をテンプレートにして、その上に他の板を重ねて鉛筆でマーキング → ドリルで一気に貫通させました。
地味な作業ですが、ここの精度が仕上がりの8割を決めます。
焦らず、丁寧に。
杉野地板は、はじめから結構歪みや反りが激しいので、少しズレても問題ないように15mm径のドリルビットで穴あけしました。
ナットで棚の高さを決める

板に穴をあけたら、寸切りボルトとナット、ワッシャーを組み合わせ棚にしていきます。
ボルトを支柱として使う最大のメリットは、ここにあります。
ナットの位置を変えるだけで、棚板の高さを自由自在に変えられるんです。
収納したい靴の高さ——スニーカー、ブーツ、子どもの靴に合わせて、ボルト4本にナットの位置をマーキング。
ぼくは最下段だけ広めに取って、ブーツもすっぽり入るように調整しました。
「冬になったらブーツ用に1段広げる」「夏はサンダル用に詰める」なんて組み替え方もできるのが、このDIYの最高に面白いところです。
ナット+ワッシャーをサンドイッチして組み立てる

ナット+ワッシャー → 板 → ワッシャー+ナット の順に、板を上下から挟み込んでいきます。
1段につきナット8個、ワッシャー8個。
それを5段分、ひたすら回す。
これが地味にキツい!
それでも指先がジンジンしてくる頃には、もう半分以上組み上がっているはずです。
モンキーレンチでキュッと締めてあげれば、強度もしっかり。
銀色のボルトに杉板が一段ずつ積み上がっていく光景は、ちょっとした達成感がたまりません。
ボルト底にゴムキャップ装着でキズ予防と安定感UP

棚ができたら、あとはちょっとした仕上げ。
ゴムキャップを床に設置しているボルト底につけてあげました。
これでキズ防止にもなるし、安定感も向上。

1個100円しないのに値段以上の価値をプラスしてくれます。
素朴なシューズラック、出来上がり

出来ました。
実作業時間は2.5時間ほどで完成。
使い古した杉板の風合いが漆喰壁とシンプルな玄関にピッタリ。
やはり、その場所に合う風合いのアイテムって大事ですね。
早速靴を並べてみました。

収納力は相応だと思いますが、増設や撤去もできるというのが結構良いです。
もう少し棚の間隔を狭めても余裕はありそうですね。
このサイズでも2段くらいは増やせそう。
あれ、なぜか娘のサンダルが片っぽ無い。
(と思ったら息子のビーサンも無いぞ。)
失敗しないコツ3ヶ条
1. 穴の位置は1枚目をテンプレに

全部の板で寸分違わず同じ位置にあけるのがコツです。
1mmズレると、上に積むほどガタつきが大きくなります。
重ねてマーキング、まとめてドリル、が時短にも精度にもつながります。
2. 4本のボルトは同時に少しずつ締める

1本だけ先に締め切ると、板が斜めになって戻せません。
四隅をぐるっと回すように、少しずつ均等に。
焦って一気に締めるのが、いちばんの失敗パターンです。
3. 各段ごとに水平器で確認

組み立てながら水平を確かめれば、最後まで歪まずに仕上がります。
ひと手間ですが、ここを怠ると後悔します。
完成してから「あれ、傾いてる…」と気づいても、やり直す気力はぼくにはもう残っていませんでした。(1回やっている)
まとめ

寸切りボルトを使ったシューズラックは、「自由・無骨・安い」の三拍子がそろったDIYです。
銀色に光るボルトと、年季の入った杉板。
漆喰壁の柔らかな白に、無機質な鉄の直線がスッと差し込まれて、玄関全体が一気に「男前インテリア」に切り替わりました。
家族分まとめて20足ほど収納できて、サイズも玄関にぴったり。
塗装ナシの素っ気なさが、漆喰壁の柔らかさをかえって引き立ててくれるのも、うれしい誤算でした。
「既製品のサイズが合わない」「もっと部屋の雰囲気に馴染むものが欲しい」
そう感じたら、ぜひホームセンターの資材売り場へ足を運んでみてください。
あの無機質なボルトが、あなたの玄関の主役になりますよ。
では、じゃばら。
ちなみにリノベ前のシューズラックはこちら。









