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むく太郎です。
前回は、造り付けカウンターの天板を張り替えるところまでをお届けしました。
カウンターだけでも十分に様になったのですが、上の壁がぽっかり空いたままで、どうにも物足りない。

そこで今回は、その壁に直接、棚を取り付けてしまうことにしました。

使ったのは、ホームセンターで手に入るスギの野地板と石膏ボード用のアンカー。
下地の入っていない壁でも、道具と手順さえ押さえれば棚はきちんと付きます。

まずは今回使ったものから。
どれも特別なものではなく、ホームセンターで一度に揃います。
| 材料 | サイズ(目安) | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スギ野地板 | 1820×140×24mm | 2枚 | 棚板。2枚を並べて1枚の棚にする |
| アカマツ垂木 | 910×40×30mm | 2本 | 棚受け。棚の奥行きに合わせてカット |
| 2×4材の端材 | — | 適量 | 棚板2枚をつなぐ連結パーツ |
| 石膏ボード用アンカー | — | 4個 | 今回は「かべピタ」を使用 |
| ビス | — | 適量 | 棚受け固定用・棚板固定用 |
| ワトコオイル | — | 適量 | 仕上げ塗装。前回のカウンターと同じもの |
野地板は、当時1枚500円ほどでした。
本来は屋根の下地に使われる板なので、化粧材に比べるとぐっと安く手に入ります。
ただ、ここ数年で木材の価格はじわじわ上がっているので、今から揃える方は少し多めに見積もっておくと安心です。
安いぶん、ササクレや節の割れが目立つ板も混ざっています。
売り場で1枚ずつめくって、できるだけ素性のいいものを選んでおくと、あとの作業がぐっと楽になりますよ。
| 道具 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 電動ドライバー | 下穴あけ・ビス留め | ドリルビットも用意 |
| ノコギリ(または丸ノコ) | 垂木・端材のカット | — |
| サンドペーパー | 木材のヤスリ掛け | #120〜#240があると安心 |
| 水平器 | 棚受けの水平確認 | スマホのアプリでも代用可 |
| 小鉋 | 板の段差を削る | 番外編で使用 |
| 養生テープ | 取り付け位置の印つけ | 漆喰壁に鉛筆は使わない |

棚板のカットとヤスリ掛けは済ませてあるので、ここでは割愛します。
まず取りかかったのは、棚受けになる垂木です。
長さは、棚の奥行きと同じにするのが基本。
ぼくの場合は280mmでした。
野地板140mmを2枚並べて280mm。
棚受けがはみ出すと野暮ったく見えるので、ここはきっちり合わせます。

棚板は、2枚の野地板を横に並べて1枚の棚として使います。
このとき、2枚をバラバラのまま載せるのはおすすめしません。
野地板はある意味でラフな材料で、反りやねじれが出やすい板です。
並べたときに段差ができると、せっかくのDIYが一気に安っぽく見えてしまいます。
そこで、2×4材の端材を半分に割って連結パーツを作り、裏側から2枚をつないでおきました。
表からは見えない仕事ですが、ここを省くかどうかで仕上がりの印象がはっきり変わります。

下ごしらえが終わったら、いよいよ取り付け位置の検討です。
今回のスペースは、もとがクローゼットだった0.5畳ほどの奥まった一画。
その側面に棚受けを付けていきます。
高さを決めるとき、ぼくが最初に考えるのは「その棚のまわりで何をするのか」です。
カウンターの前に椅子を置いて座ったとき、手が届く高さなのか。
置きたいものの大きさや形、使う頻度はどのくらいか。
そのうえで一歩下がり、部屋全体を眺めて「バランスが取れているか」を確かめます。

今回この棚は、陶芸品やクラフトを飾る「ギャラリーの一画」として使う予定でした。
立ったときに全体を見下ろせる位置がいいだろうと考えて、天板から450mmの高さに決定。
位置が決まったら、印をつけておきます。
ただし壁は漆喰なので、鉛筆で書くとあとで消すのにひと苦労。
養生テープを貼って、その上に印をつけるようにしました。

本来なら、壁の中の下地に直接ビスを打ち込みたいところです。
下地探しも試してみたのですが、今回の取り付け位置はイレギュラーで、狙った場所に下地が通っていませんでした。
そこで登場するのが、石膏ボード用のアンカーです。
ぼくが使ったのは「かべピタ」。
ビスの効かない石膏ボードにも、ガッチリと下地代わりを作ってくれる小さな相棒です。
今回のものは1個あたり12kgの耐荷重で、これを4か所に使いました。
耐荷重は製品によって差があるので、購入前にパッケージの表示を必ず確認してください。

手順はシンプルです。
まずドリルビットで棚受けに下穴をあけ、印をつけた位置に当てます。

そのまま下穴にドリルビットを差し込み、壁側に穴あけ位置の跡をつけます。
ついた跡に、アンカー付属の下穴用ビスをねじ込んで穴をあけていく流れ。
このとき、石膏がポロポロと落ちてきて少し不安になりますが、想定内です。
下に新聞紙を敷いておくと、後片付けが楽になります。

穴があいたら、かべピタの出番。
ずんぐりむっくりした見た目とは裏腹に、本当にいい仕事をしてくれます。
ドライバーで回しながら、先ほどの穴にグイッと埋め込みます。
壁の面と平らになれば設置完了です。

あとは棚受けを上から重ね、ビスで留めるだけ。
締め込んでみると、拍子抜けするほどガッチリと固定されました。

もう1か所、前方にも同じようにアンカーを打って、片側の棚受けは完成。

作業中は水平器をこまめに当てて、傾いていないか確認しながら進めます。

片側が付いたら、次は反対側の棚受けです。
ここで大事なのは、単体で水平を見るのではなく「2つの棚受けがそろっているか」を見ること。
棚板や同じサイズの板を仮置きして、その上に水平器を載せて確認します。
片側ずつ水平に付けたつもりでも、高さが数ミリずれているだけで棚は傾いてしまうんですよね。
ちなみに最近は、スマホにも水平器の機能が入っています。
本物の水平器と併用してみたところ、精度もなかなかのもの。
ほんと、いい世の中になりました。
この工程は、できれば2人での作業がおすすめです。
板を支える人と確認する人に分かれると、格段にスムーズに進みます。
共同作業の良さはDIYでこそ表れる、というのがぼくの持論です。
仲が深まるかどうかは保証しませんが。

最後は、棚受けに棚板を下からビス留めするだけ。
上から打つと頭が見えてしまうので、必ず下から留めます。
これで、無事に棚が取り付けできました。
塗装は前回のカウンターと同じく、ワトコオイルで仕上げています。

カウンターに棚が加わって、なかなか素敵な造作になりました。
棚に置いてあるのは、端材をちょっとだけ加工して作ったコースター的なオブジェ。
立てて置くと、これが思いのほか画になります。

仕事や作業が捗りそうな、ワークスペースらしい佇まい。
やることといえばブログを書くくらいですが、こんなスペースが部屋の一画にあるだけで気分は敏腕DIYライターです。
ドリップしたコーヒーを嗜みつつ、たまにYouTubeを見てしまう。
そんなふざけた妄想だけで、コーヒー2杯はいけてしまいますね。
とはいえ、造り付けのスペースがあるだけで部屋の雰囲気が格段に変わるのは事実です。
実はこの場所、パン屋さんのギャラリースペース。
物販品やショップのフライヤー、植物などを並べる予定だそうです。
お客さんに幅広い商品や情報を知ってもらうために、とのことで、ぼくもわずかながらお手伝いさせていただきました。
今後も要望に合わせて、都度手を入れていく予定です

野地板のように反りが出やすい木材は、2枚を合わせたときに段差が生まれがちです。
そんなときは、小鉋で浮いた部分を少しずつ削っていきます。
削りすぎないよう、薄く何度も。
最後にサンドペーパーを掛けて、つなぎ目をなめらかに均します。
大工さんに聞いたところ、鉋からヤスリ掛けへのこの流れは絶対なのだそう。
安い材料だからこそ、掛ける手間は多めに。
そうすることで、見栄えも使い勝手も長持ちします。

(端材をトリマーで縁取ったり、焼いたりして加工した小物)
今回かかった費用は、木材とボードアンカーを合わせて3,000円ほどでした。
木材価格は当時より上がっているので、今から作る方は少し余裕を見ておくと安心です。
野地板のかわりに2×材を使っても、安価で丈夫な棚が作れます。
もし挑戦される場合は、アンカーの耐荷重と予算をよく確かめて、無理のない造り付けDIYを楽しんでください。
では、じゃばら。