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【フルリノベ記録第2話】名義問題・既存ローン・市街化調整区域でも諦めなかった!

前回第1話として、ぼくのリノベ実体験を書き始めました。

第2話のテーマは、ぼくがシリーズでいちばん重いと思っている話。
「融資」と「相続」のお話です。
第1話の最後でも触れましたが、ぼくらは「リノベをやる」と決めてから、実際に着工するまで4年かかっています。
4年。
子どもが新生児から幼児になり、上の子は幼稚園に上がる、小学6年生は高校生になる。
それだけの長さです。
その間、ずっと止まっていたわけではないのに、外からは止まっていたようにも見えた、不思議な4年間でした。
家族の決意だけでは、家は造れない。
そう思い知らされた時間です。
今回は、その4年で何があったのかをできるだけ正直に書いていきます。
前提条件:ぼくの属性
住宅ローンって、割とケースバイケースといいますか、個人の事情を最大限考慮してくれる金融商品です。(回った各行でそう言われました)
そのうえで、ぼくの属性はこのような感じです・
- プライム上場企業正社員、勤続3年
- 年齢35歳
- 家族構成は、妻+子ども2人
- 健康状態良好
端から見れば、属性的には良いほうだと思います。
しかし、一筋縄ではいかない。
その理由として、足かせになっていたのが以下です。
立ちはだかっていたのは、三つの足かせ

ぼくらが家を造るために、必ず越えなくてはいけない壁が3つありました。
順に書いていきます。
① 既存の住宅ローン
第1話でも触れましたが、ぼくは二十歳のとき、親のために中古住宅をフルローンで組んでいます。
販売会社を通じてフラット35を利用。
毎月の返済はずっと続いていて、リノベの相談を始めた時点で、まだ20年以上残っている状態。
このローンが残っている限り、年収倍率の上限に、いつもどこかで引っかかってしまうのです。
② 市街化調整区域
家の立地は、商業施設へのアクセスは抜群なのに、なぜか市街化調整区域。
ざっくり言うと「原則として家を建ててはいけない区域」
既存の家のリノベ自体は可能ですが、銀行から見ると「資産価値が読みにくい」「担保として弱い」という扱いになる。
通常の住宅ローンの土俵に、そもそも乗りにくい物件だったわけです。
③ 物件の名義
そして3つ目が、名義の問題。
家は祖父母から受け継がれ、当時は父の名義でした。
ぼくらが住み始めても、名義は父のまま。
通常の住宅ローンは、自分名義の物件でないと組めません。
父名義のまま借りるのか、ぼくに移すのか、それとも別の整理をするのか。
ここを動かさないと、そもそも融資の入口に立てない。
ひとつでも難しいテーマなのに、それが3つ同時に積み上がっている。
この3つを抱えたまま、ぼくらは銀行を回り始めました。
銀行を回り、断られ続けた日々

メガバンクは、最初から相手にされないだろうと考えて、外しました。
ネット銀行も同じ。
事前に商品内容を散々調べた結果、市街化調整区域や名義の壁を越えるのは厳しいと判断。
軽い気持ちで申し込んで、いわゆる申し込みブラックの履歴を残すリスクのほうが大きいと考え、見送りました。
向かったのは、地元の主力銀行と労働金庫。
どちらも、過去にぼく自身の融資実績がある先です。
担当者の顔も知っているし、こちらの属性も伝わっている。
ここなら、話を聞いてもらえるはず。
そう思って、用意した資料を抱えて訪問しました。
入口は、どちらも丁寧に話を聞いてくれた。
でも、ぼくが3つの足かせを並べて話すと、相手の目線はスッと机の上に落ちていく。
そして最後に返ってくる答えは、同じ方向でした。
「現状ですと、融資のご要望はお応えしかねます」
理由は、既存ローンがあること。
市街化調整区域であること。
物件の名義が本人ではないこと。
3つとも、こちらが正直に並べた材料が、そのまま「お断りの理由」として返ってくる。
今見直してもこんなのだいぶグレーな顧客です。
過去の融資実績があっても、結果は変わりませんでした。
家族会議のテーブルに「今日も無理だった」を持ち帰り、その繰り返しを数ヶ月。
妻の表情から、少しずつ余裕が消えていく。
ぼくもリノベを言い出した手前、引くに引けない。
夜、子どもを寝かしつけたあとに「もう、いっそ諦めちゃおうか」と妻がぽつりと呟いた日のことを、今でもよく覚えています。
ここまでが、ぼくらが越えなくてはならなかった「壁」の話。
牙城を崩した、ある金融機関
ここから先は、その壁をどう動かしていったかの話になります。
相続と名義の整理、何度も足を運んだあの場所、そして最後にぼくらを救ってくれた金融機関。
書きすぎると、固有名詞や判断の順序まで含む、かなり踏み込んだ記録になります。
広く拡散される性質の情報ではないし、無闇に出回ることでかえって動きづらくなる人や場所もあると思います。
なので、続きは別の場所に移すことにしました。
同じような状況にいる人にだけ、過不足なく届けばいい。
第3話は、「意思決定編」
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
では、じゃばら。

