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どうも!むく太郎です。
ひとつの家具に、ひとつの役割。そう決めてしまうと、部屋はどんどん窮屈になっていきます。
テレビ台はテレビ台のまま。
本棚は本棚のまま。
動かせない家具が増えるほど、暮らしのほうが家具に合わせにいくことになる。
そこで今回は、スギの足場板を使って用途を決めきらないラックを作ってみました。

あるときはローボード、あるときはテーブル、あるときは本棚。
しかもこれ、2つ作ると一気に世界が広がります。
足場板ラックのDIYとしては構造もシンプル。
半日あれば形になります。



主役はスギの足場板。
工事現場で人が乗る板なので、とにかく厚くて丈夫です。
そのぶん表情も豪快で、そのままだと屋内には少々ワイルドすぎる。
この「粗さ」をどこまで整えるかが、仕上がりの分かれ道になります。
今回の寸法はこちら。
1台ぶんの材料です。
| 部材 | 寸法(目安) | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 天板用 | 700mm | 2枚 | ラックの天面になる部分 |
| 棚板用 | 500mm | 2枚 | 中段の棚板 |
| 側面用 | 330mm | 4枚 | 脚兼サイドパネル |
| 木工用ボンド | — | 適量 | 木口の接着に |
| ビス | — | 適量 | 下穴は必ず |
| 木ダボ | 8mm | 適量 | ビス穴を隠す |
| ワトコオイル | — | 適量 | 2度塗り+水研ぎ用 |
使った道具はこちら。
| 道具 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| スライド丸のこ | 足場板のカット | 刃を新しくすると別物の切れ味に |
| オービタルサンダー | やすりがけ全般 | 手作業とは効率が段違い |
| 紙やすり | #60〜80/150/耐水ペーパー | 3段階で使い分ける |
| コーナークランプ | 直角を出して固定 | これがあるかで精度が変わる |
| ドライバードリル | ダボ穴・下穴・ビス留め | — |
| スコヤ・水平器 | 直角と水平の確認 | 棚板は特に念入りに |
| ダボ切りのこぎり | はみ出たダボの処理 | アサリのない細工用を |
| かなづち | ダボの打ち込み | — |

寸法どおりに足場板を切り出していきます。
そういえば最近、丸のこの刃を替えたんですよ。
これがもう、驚くほどの切れ味。
抵抗なくすっと入るので、切断面もきれいだし作業効率もぐんと上がりました。
刃はまさに消耗品。
切れ味が落ちたまま使い続けると、うまく切れないうえに材が暴れて危ないので、そろそろかなと思ったら替えどきです。
刃物を扱う作業なので、手の位置と材の押さえ方だけはくれぐれも慎重に。
間違っても、怪我だけは注意よ。

さぁ、こんな感じでカット終了。
続いて、ヤスリがけです。

足場板は、読んで字のごとく足場用。
バリもササクレもそのまま残っています。
屋内で使うなら、まずここを整えるところから。
使うのは#60〜80あたりの粗めの紙やすり。
削るというより、成形するイメージです。
この工程が最終的な仕上がりを決める、と言っても大げさではありません。
角を落とし、ササクレを飛ばし、手で撫でて引っかかりがなくなるまで。
ここを丁寧にやった板は、塗装したときの表情がまるで違ってきます。
手作業でも進みますが、面積が広いのでオービタルサンダーがあるとスムーズ。
ただし駆動音と粉塵の対策だけは、しっかりと。屋外か換気のいい場所で、防塵マスクとゴーグルを着けて作業しています。

しっかり木粉を取り除いたら、次は接合のターン。
接着する木口にボンドを塗り、ピタッと。
そして、DIYやるなら、ほぼマスト!というか絶対使ったほうがいいと思うのは、このコーナークランプ。

直角をしっかり出して固定するので、正確に合わせることができます。
固定したら、ダボ穴→下穴→ビスの順番で留めていきます。
側面2箇所ずつ、ビス留めしました。

こんな感じになればOK!
スコヤ・水平器やで棚板の水平もしっかり確認しておきましょう。
接合するときは、スギならではの反りやねじれを矯正していくつもりで行いましょう

側面の木口が合わさる部分に、印をつけていきます。
あとは土台と同じ要領。
コーナークランプで固定して、ビス留め。

このできあがっていく感じが、DIYのいちばん面白いところだと思っています。
板の集合体が、だんだん家具の輪郭になっていく瞬間。
とはいえ、気がゆるみやすいのもこのタイミング。
最後まで慎重にいきます。
固定できたら、ビス穴をダボで埋めていきましょう。

ダボ穴にボンドを少量流し込み、ダボを打ち込んでいきます。
かなづちで軽く数回叩くとしっかり埋まってくれます。

少し待って固まったら、はみ出たダボをのこぎりでカット。
ここでポイントですが、普通ののこぎりを使うと、刃の凹凸が板の表面を引っかいてしまいます。
そこで使いたいのが、アサリのない細工用のこぎり。
アサリというのは刃を左右に振り分けた凹凸のことで、これがないタイプなら板に密着させて挽いても傷がつきません。
仕上がりが段違いにきれいに。

やってきました。
ヤスリがけ三段活用。
組み立てが終わったら、塗装のノリをよくするために下地を整えます。ここで使うのは150番。
粗削りではなく、表面をならして整える工程です。
塗装前の木地調整は、ついつい飛ばしたくなるところ。
でもここを丁寧にやるかどうかで、オイルの入り方も色ムラの出方も変わってきます。
やすりがけが終わったら、いらない布やウエスで木くずをきれいに拭き取っておきましょう。
粉が残ったまま塗ると、そこだけザラついた仕上がりになってしまいます。
この記事がすごく参考になりますので、ぜひ見てみてください。
ひと休みしたら、最後は塗装です。

大好きなワトコオイル。
木の質感を活かすなら、断然これですね。
塗膜で覆うのではなく、木に染み込ませて内側から仕上げるタイプ。
だから木目がつぶれず、足場板らしい表情がそのまま残ります。
塗り方はシンプル。
たっぷり塗って、布でサッと拭き取る。
この「拭き取る」がポイントで、塗り重ねるほど良いというものではありません。
乾燥させたら、二度目の塗布へ。
そして、やすりがけ三段活用のラストが水研ぎです。
2度目のオイルがまだ乾かないうちに、目の細かい耐水ペーパーで表面を撫でるように研いでいきます。
削った微粉とオイルが混ざって導管に入り込み、驚くほどなめらかな手触りに。
思わず頬ずりしたくなるレベルです。やるなら、乾いてからですね。笑

できあがりました。
作業時間は、塗装の乾燥待ちも含めて半日ほど。
費用は5,000円以内に収まりました。
足場板の力強さと、水研ぎのなめらかさ。
この組み合わせがたまりません。
そして本題は、ここからです。
1台でもこれだけ働くのに、2台あると使い方がさらに増えます。
並べれば長いローボードに。
向かい合わせて天板を渡せば、たちまち大きめのデスクに。
積めば高さのある棚になる。
用途を決めきらない家具は、暮らしのほうが勝手に使い道を見つけてくれます。
使い方は、何通りもあります。
あとは、どう使うか。活かすか、です。
このブログ、まさしくこのマルチラックを机に書いています!
ぜひやってみてね!
では、じゃばら!