
HOME

こんばんは。むく太郎です。
無骨なアイアン家具に憧れはあるけれど、「溶接がいるんでしょ?」と思って手が止まっていませんか。
結論から言うと、溶接なしでつくれます。
使うのはボルトとナット。
ホームセンターで買える金物だけで、あの重厚感は再現できてしまいます。
今回つくるのは、キャスター付きのアイアンワゴンラック。
どっしりとした質感と武骨さ、そして押して回れる機能性。
天板がちょっといびつなのはご愛嬌で、そこも含めてDIYの醍醐味です。

どうでしょう。
ぼく自身、完成するまでは不安でした。
でも組み上がってしまえば、なんのその。
どっしりとした質感と武骨さ。
機能性も抜群で、ひたすら押していたくなる。

ちょっと天板がいびつなDIY感満載の夢を乗せたラック。
この記事では、その第一歩であるフレーム製作を、ステップごとに解説していきます。
まずは買い出しリストから。
資材はすべて、ホームセンターの資材売り場で手に入ります。
| 材料 | サイズ | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| L字アングル | 厚3mm×幅20mm×長910mm | 4本 | 450mmに切って8本にする |
| フラットバー | 厚3mm×幅25mm×長910mm | 1本 | 枠どうしの連結用 |
| ボルト・ナット・ワッシャー | 6mm径 | 適量 | セット売りが便利 |
| 端材(角材・板) | 幅は棚板と同じ/長さ300mm | 数本 | 仮固定の治具として使用 |
L字アングルは1本320円ほど。
フラットバーも含めて、1本数百円から手に入ります。
先に寸法を決めてから買いに行くと、予算のブレがなくてお財布にもやさしいです。
| 道具 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| ディスクグラインダー | 鉄の切断・バリ取り | 鉄工用の刃を装着 |
| センターポンチ | 穴あけ位置に打痕をつける | アイアンDIYの必須品 |
| 電動ドリル+鉄工用ドリルビット | 下穴あけ | 6mm径 |
| スパナ(10mm) | ナットの押さえ | — |
| ラチェットメガネレンチ | ボルト締め | あると作業が一気に楽 |
| クランプ | 仮固定 | 複数あると安心 |
| 保護メガネ・防塵マスク・手袋 | 安全対策 | 必ず用意 |
アングルは素手で触ると手が汚れますし、切り口で指を切ることもあります。
取り扱いは必ず手袋をはめて。

用意した910mmのアングルを、すべて450mmに切っていきます。
仕上がりは合計8本です。

グラインダーに鉄工用の刃を取り付けて、根気よくカット。

普段は木材しか切らない身としては(しかも固定されたスライド丸ノコ)、フリーハンドで鉄を切るのはなかなか難しいところでした。
この作業は火花と鉄粉が出ます。
保護メガネ・防塵マスク・長袖の着用は必須です。
周囲に燃えやすいものがないかも確認してから始めてください。
切り終えたら、断面のバリをしっかり落としておきましょう。
ここを省くと、あとで手を切ります。
なお、1カット100円ほどで切ってくれるホームセンターもあります。
グラインダーを持っていない方は、購入時に金属カットに対応しているか聞いてみてください。

切り出した4本を、縦450mm×横470mmの四角形になるように並べます。
ここで大事なのが、実際に組んだときのズレ。
アングルには厚みがあるので、図面どおりに置いても固定位置で微妙に狂います。
現物合わせで、一本ずつ位置を見ていきましょう。

位置が決まったら、ここで登場するのがポンチ。
鉄に穴をあける前に、ドリルビットが滑らないよう打痕をつけるための工具です。
これはワゴンラックに限らず、アイアン系の加工では必須のアイテム。
持っておいて損はありません。
位置を決めたら、ハンマーでしっかり打ちます。

できたくぼみに6mm径の鉄工用ドリルビットをあてて、下穴あけ。
このとき、アングルの下に角材などの土台を置くのがコツです。
ぐらつきが消えて、まっすぐきれいな穴があきます。
まずは枠をつくるため、アングル4本の両端に穴をあけていきます。

ビスではありません。
ボルトです。
木工をやっているとほとんど出番のないボルト&ナットですが、今回はここが主役。
ドリル径と同じ6mm径のボルトセットを用意しました。

ボルト → ワッシャー → ナットの順で通して固定します。
細かいパーツなので、なくさないように小皿にまとめておくと安心です。
10mmのスパナでナットを押さえ、ラチェットメガネレンチでグイグイ締めていく。
何が楽しいって、このボルト締め作業なんですよね。
締めながら、アングルが直角になっているか都度確認していきましょう。

きれいな正方形。
初めてにしては上出来です。
とはいえ、扱い慣れない素材はやっぱり難しい。
この枠を、もうひとつ同じようにつくります。

再び鉄の加工に戻ります。
フラットバーをカットして、2つの枠を連結。
これでフレームが自立します。
カットも穴あけも、やり方はアングルとまったく同じです。
取り付け位置は、枠の中央。
あれ。
このフラットバーに板を載せれば、もう1段いけるのでは。

枠が2つできたら、端材を挟んで並行に立てます。
この端材は、棚板になる木材と同じ幅にカットしたもの。
長さは300mmです。
つまり、仕上がりの奥行きをそのまま端材で再現しているわけですね。
クランプでしっかり固定します。
この時点で、すでに結構ずっしり。

再び鉄の加工に戻ります。
フラットバーをカットして、2つの枠を連結。
これでフレームが自立します。
カットも穴あけも、やり方はアングルとまったく同じです。
取り付け位置は、枠の中央。

完成後の写真ですが、ご参考に。
あれ。
このフラットバーに板を載せれば、もう1段いけるのでは。

でき上がったフレームは、このままでも十分インダストリアル。
正直このままでもいいくらいですが、ひとつ問題があります。
アングルは錆びる。
実際、買ってきた時点で表面はすでに錆がかっていました。
このままだと汚れやケガの原因にもなります。
そこで、しっかり塗装しました。
使ったのはスプレータイプの油性塗料。
そのまま塗れる手軽さがありがたい。
ただし、塗る前の下ごしらえは必須です。
塗り方のコツは、一度に厚く塗らないこと。
薄くかぶせるように、数回に分けて乗せていきます。

ムラなく仕上げるのはやっぱり難しいのですが、ハケ塗りより圧倒的に速い。
しかも速乾ときたものです。
(写真の木材は、乾燥後に仮置きしたものです)
さて、ここで日が暮れてきました。
日が沈むのが早いのは、この時期の日曜大工マンの共通の悩みですね。

フレームまでの材料費は、塗料込みで約3000円。
さぁ、5000円以内でこのワゴンラックを完成させられるのか。
溶接なしでも、ここまで無骨なフレームがつくれます。
必要なのは、切る・穴をあける・締める。
この3つだけ。
次回は、天板と棚板の製作編です。
では、じゃばら。
