※こちらは2018年に公開された記事です
むく太郎です。
このスケールは、ぜひ足を運んで体感してほしい!
日本一の湧き水が溢れる尚仁沢へ
今回は、日本の名水百選にも選ばれた栃木県塩谷町のアウトドアスポット、「尚仁沢湧水」へ。
日量にして65,000tにも及ぶ豊かな水量を有した遊水地で、水温も年間を通じて10℃位で安定しているそうです。
ぼくはスーパーで度々この尚仁沢と書かれたミネラルウォーターを見てきましたが、ついにその源流へと足を運ぶことに成功。
結論から言います。
絶対に行くべき。
では、振り返りながら文字と写真でトリップしたいと思います。
うまい水を求めて
事の発端は、妻の一言。

ふむふむ。ぼくも同感である。
割と近場で、自然を感じる場所として真っ先に思い付いたのがこの尚仁沢でした。
ぼくらが暮らす、栃木県宇都宮市の端っこから車を走らせること1時間。
栃木県中央やや北部に位置する塩谷町は、緑豊かで山々のコントラストがしっかりと映えた、胸に沁みる風景の連続。
駐車場に車を止めて、さぁ1000m先にあるゴールに向けて出発です。
駐車場に車を止めて
遊歩道と言いながらも結構、きつい斜面などあるのでトレッキングシューズはマスト!
虫よけや万が一のケガ対策もしっかりと。
広がる森林に目を奪われる
スタートからこんな感じ。
最高です。
シジュウカラの声と爽やかな風に枝葉のぶつかり合う音。
セミの喧騒も気にならない心地良さは、7月らしからぬ涼しさのせいかしら。
なんて思えば、急な階段があります。
ご覧の通りの勾配です。
足を滑らせないように注意して進みましょう!
階段を過ぎれば、地を這う根っこ。足元本当注意です。
行く先に待ち受ける自然のいたずら。
この先に悠々と時を駆ける水場があります。
最初の撮影ポイント
急勾配をやりくりして、少しだけ疲労も出てきた矢先。
出会えたこの風景に、自然と笑みが浮かんできました。
なぁ、青いんだぜ。
本物はもっと、ブルーなんだぜ!
小休憩を挟み、先に進みます。
ちなみにいつも撮影しているカメラとレンズはこちら。
尚仁沢湧水群の看板がゴールまで600mをお知らせ
沢に沿って歩くコース。
所々に通過ポイント的な看板を目にします。
この形になるまでにどれくらいの年月が経ったのだろうかと考えるほど、曲線美のきいた岩がゴロゴロ。
上を目指すぼくらを横目に、水は、下へ下へと流れていきます。
意識しないと分からない自然のルール。
当たり前の中にある意識を明らかにすることは、すごく大事だよなぁ。
なんだか急にそんなことを思いながら、まだまだ進みます。
ちょっと邪魔な切り株(イスなのか?)も風情があって良き
もう半分くらいは来たのでしょうか!?
ふと見上げると根を露出させた立派な樹木。
木の遊歩道の真横にあるこの風景は圧巻です。
近寄ってみると、さらにすごいものが。
ざっと30cmほどの大きな岩が根にグサリと刺さっているではありませんか。
小さく見えるのは、すごく寄っているから。
上をむくと根っこの傘です。
そうです、さっきの樹木の根の下に来ました。
こんなのもあったり。自然の雄大さを物語っています。
はっと気づかされるのが、こういったものを見るといつの間にか好奇心で胸がいっぱいになっていること。
人は意識していないとその物事は見えないといいます。
全ての景色、状況を楽しむ。
ワクワクドキドキすることは、本当に大事。
湧き上がる原水がまもなく!ゴールまで200m
ラストスパートこそ自分の本性が垣間見える場面。
ゆっくり、慌てずしっかりと踏みしめていきます。
おや、これは採水のホースだろうか。
今歩いている沢の入口から1kmほど離れたところには、尚仁沢天然水のボトリング工場もあるんです。
尚仁沢の源泉に到達!
頂上だー!という感動はあまりないのですが、緩やかに周りの景色を反射し投影する水面の美しさは言葉をのみます。
まるで鏡ですよ。
素手で湧水に触れてみました。
冷たくて気持ちの良い水。
手のひらで掬い、口に含む。
知らぬ間に乾いた喉を潤すこの水は、売ってるやつよりおいしい水。
頂上で体いっぱいに景色と空気を味わい、下山です。
すれ違う多くのハイカー、皆ボトルを持っていました。
湧き水の採取は専用の水汲み場でも
先述のボトリング工場にほど近い尚仁沢名水パーク。
ここでおいしい天然水を採水することができます!
午前9時すぎごろで、若干の混雑。
みなこぞってボトリング。
生の湧き水です。
念のため、放射能検出情報もチェック。
採取日:平成30年2月19日尚仁沢湧水原泉および名水パークで採取した水について、放射性ヨウ素(I-131)および放射性セシウム(Cs-134,Cs-137)の測定を行ったところ、いずれも不検出の結果となりました。
今度来るときは、ボトルで汲みに来ようと。
この採水した湧き水でおいしいアイスコーヒー入れました。
尚仁沢湧水は、最高に自然豊かで心が満たされる場所だった。
冒頭でも書いたように、絶対に行くべき。
特にぼくらのような若い方。
なぜだかわからないけど、歩いていたとき考えていたのはこれから先のこと。
仕事・生き方・目指しているもの・大事なもの。
明確になってきたことは確かで、あとはお前次第だぞと言われている感覚に。
こういう景色、うまい水を求めてやってきたように「手に入れたい、見たいこと、目指すもの」は「行動」しないと手に入りません。
強く感じましたね。
行ってよかった場所です。
帰りは塩谷道の駅、「佐助」のかき氷!
さて、けがもなく無事下山してきたら、おなかも空くし、どこか寄ろうと。
立ち寄った塩谷の道の駅で衝撃のでき事。
かき氷、うまいね。
言っておきますが、ぼく、かき氷が好きじゃありません。
氷にシロップかけて、何百円~何千円なんて「ふぁあ?」というくらい。
でもね、日光天然氷のこれ。今までの固定概念ぶっ壊していきました。(お連れ様が食べていた、生とちおとめ、オススメ)
フワサクでバリバリ掻き込んでも頭痛くなーい!
感動です。
日差しも強い猛暑日だったので、最高にうまかったなぁ。
また食べたいと初めて思いました。かき氷、ごめんよ。
追記:尚仁沢がある塩谷は、最終処分場候補地
(明日の塙を考える会 : 日光市木質バイオマス発電所より画像引用)
東京電力福島第1原発事故に伴う指定廃棄物の処分場建設計画で、栃木県の候補地がある同県塩谷町の見形和久町長と手塚礼知議長らが7日、環境省を訪れ、井上信治副環境相に「候補地を返上する」との考えを伝えた。井上副環境相は「返上は理解できない」と詳細調査の受け入れを求め、両者の主張は平行線のままだった。
建設計画をめぐっては地元住民が反発し、見形町長らが反対の姿勢を示してきた。今年9月の関東・東北豪雨で周囲の川が大幅に増水し、現場が一時冠水。これを受け同町として「(現地は)もはや候補地ではない」と反対の意思を固めた。
見形町長らはこの日、「選定の基本的要件を満たしていない」などとする丸川珠代環境相宛ての文書を井上副環境相に手渡した。見形町長は会談後、報道陣に「我々の納得いかない部分が変わらない限り、これ以上お話しさせていただいても無駄だと思う」と述べた。
この湧水地を見てしまったからには、というか栃木県民としても候補地に選定されたことは残念でなりませんし、明確に反対します。
ほかにも候補地として宮城、茨城、群馬、千葉。
現在も地元の反発により、建設のめどはたっていないそう。
そりゃそうだ。
他人事だったこの事案も、ぼくの中で自分事に捉えねばならないと強く認識しました。
ぼくにできるのは、こんな素晴らしい場所があるんだよと書いて発信すること。そして、こういった問題もあるということも添えて。
2度と戻らないこの時間をやりきったと思えるように、DIYの精神でずんずん進みます。
では、じゃばら。