DIY大好き、むく太郎です。
嬉しいことに連れのパン屋さんが情報誌に2ページで掲載されました!
ちゃっかり、ぼくの作品も載せてくれた!
うほぉ。思わずにやけた。
パン屋さん特集で取材を受け、掲載されたようでこうやって見るとぼくもやっぱり嬉しいもんですよ。
しかもぼくのつくったものとか素材でも使ってもらえるのはありがたいことですね。
ぼくもこうなったら、むく太郎単独で拾ってもらえるように頑張るぞ。
パン屋も夏の耐え時から解放され始める食欲の秋はもうすぐ。
残り僅かとなった熱気をここぞとばかりにブーストしている9月上旬。
来週くらいから涼しくなるという天気予報にちょっとの期待をこめて、もう少し夏を楽しみましょ。
さぁ、今回のDIYは!
連れの店舗什器として、トレイテーブルをつくったよ。
今回は店舗什器のDIY。
そろそろ変えたいなぁと思っていた初代トレイテーブル(←発端記事)
ぼくがDIYにのめり込むきっかけになったのが、この初代トレイテーブルを製作してから。
主流といわれる、ショーケースから商品を選んでもらう対面式のパン屋さんが増えている中、連れのパン屋さんは好きなものをトレイに載せて精算というセルフ販売。
10年くらい前に実施されたアンケートでは圧倒的にセルフの方が好みという調査結果が出たそう。(古いので、今はどっこいどっこいかも!?)
592 対 71でセルフの勝ち - 消費者アンケート 対面販売VSセルフ販売どっちがいい?
余談はこれくらいにして。
今思えば、「とりあえずトレイとトングが置ければいい」とつくったけど材料や固定金具の使い方もちょっと笑えてしまう状態でした。
それも合わせてご紹介していきます!
スギ材野縁をメインの材料に使いました。
スギ野縁は1820mmで135円。
全部で3本購入しました。
上の写真は脚になる部材。長さは600mmに設定し、4本カットします。
天板の基礎になる枠をつくります。
スライド丸ノコで45度切りした木材を写真のようにつなげ、木枠に。
天板を張る時の土台になる部分。
これに天板を張っていく感じです
いゃあ暑い。(作業中の小言)
脚の先端を加工!
写真のように脚の先端を墨付け。
そう、スタイリッシュにしたいんです。
墨付けしたラインをノコギリでカットし。シャープな感じにしていきます!
天板土台と脚をつなげる。
本来ならば、脚の連結部分(貫など)を仕上げて下から上へとつくるのがセオリー。
ですが、ぼくは上をひっくり返して下にしてつくっていきました。
天板土台と脚4本をビスで固定。
貫、トンボ貫を脚と連結。
「エ」の字につくっておいた脚の部材を下から300mmの位置で取り付け。
これだけで相当強度アップ。
しかしだ。脚先シャープ作戦が不覚にもグラグラと不安定な印象。
これはまずい、でもやってしまったから後には引けない・・・。
作業を進めます。
小鉋で先端をラウンド状に削っていきます。
線に沿ってノコギリでカットした脚先。
そりゃ、設置面積は小さくなるのだからグラグラするのは当たり前でした。
悩んでも仕方ないので小鉋でチョリチョリ。
なんというかにんじん、いや、ゴボウの皮むきをしている感覚。
手を切らないように注意して作業。
土台は完成!続いては天板!
天板になる材料は同じくスギの野地板。
これは端材として余っていたものです。
寸法は180mm×450mm×20mm。
2枚同サイズにカット。
カットした天板を土台に取り付け。結構きれいです。
カットした野地板を2枚土台に取り付け。
木目が美しいですね。
スギは柔らかく、加工が簡単かつ安価で大好き。
古家具でもスギが使われている場合が大変多く、独特の風合いとそのリーズナブルさが人気で家具をまとめて買われていく方も多いそうです。
ぼくはあえて自分で古家具風を狙って製作しているので、そんなぼくにとってはまさにピッタリの木材。
どんどんいきます!
天板の外回りをトリマーで加工!
最近、登場回数の多いトリマーで面取り。
ボーズ面ビットを装着して、角をぐるりと一周。
これだけで装飾感がぐっと上がるんです。
野地板なだけあってササクレのようなバリが出やすいので、しっかりヤスリ掛けしてあげましょう。
脚先もヤスリがけを念入りにやるといい感じにシャープ感。
さぁ、鉋で荒削り状態だった脚の先端をヤスリ掛けしてシャープに。
#60くらいの粗い目でゴシゴシ。
スギの柔らかさに助けられ、きれいにとんがり。
今回の加工で学んだのは「やりすぎないことの大切さ」
全体を再度入念にヤスリ掛けして、塗装に入ります!
初登場!ワトコオイル・ナチュラル!
今回初挑戦のカラー。ワトコオイル・ナチュラル!
以前から「古家具風なら無塗装のような風合いもいいよなぁ」考えていたところ、ワトコオイルのカラー比較ページを見て購入を決定。
白木の感じを残しつつも、木目の美しさを最大限に引き出したい。
そう考えました。
ここ最近のブライワックスやワトコオイルのカラーリングにちょっと飽きてきたこともありましたし。
いざ使用!見た感じは、茶色。
本当にブラウン系にならないんだろうか。ちょっとだけ疑念を抱く。
では、塗っていきます!
塗りました。おぉ、おぉ、求めていたのはこれだ!
これや。ほんのりウェッティなその質感。
塗料だけをみると色がバリバリつくのかと思えば、なんのその。
木目がグッと引き立つクリアな感じ!すごくきれい!
ぼくが求めていた塗料は、これだ。というくらい良い。
シンプルな家具をつくって、塗装するなら迷わずこれをオススメ。
白ベースの落ち着いた部屋にはぴったりはまると思います!
完成!新旧比較してみた
左が2代目。右が初代。
ビックリな事がありました。初代トレイテーブルの寸法を図り忘れて、感覚でつくった2代目。
なんと縦・横・奥行、ほぼ一緒。
嬉しくて手拍子しながら、タテ・ヨコ・オクユキ、ほぼ一緒!と呟いてしまった。
つくる前にお客さんの気持ちになって動きを想定し、スケールを持ってサイズ設定。
やはり感覚は初代をつくったときと同じだったんですね。
初代から2代目へ。その他パーツを移行。
初代の貫はこうやって取り付けてありました。
自分で自分の作品を見て、笑えるようになったのもDIYを続けてきたから。
ちょっとアンバランスだし、見た目良くないね!
ここからだいぶ成長したんですよ!っ笑。
このT字金具は、2代目のグラグラ対策にどんぴしゃに応じてくれました。
ひっくり返して、貫部分の接続補強へ。
たまにこういう固定金具を使うと、普段ビスやボンドだけがほとんどのぼくに気付きを与えてくれます。
あらら、グラグラ感半減。かなり安定しました。
強度も一気に上がり、これなら使えそう。
トングを掛けるアンティーク金物を移行。
これも初代についていたアンティークの金物。
この金物の値段が材料費の3倍くらいだというのがポイント。
しっかり移行して流用させて頂きます。
2代目トレイテーブル始動!
さっそくお店で使ってくれています。
初代トレイテーブルから引き継いだ「お客さんとの最初の接点」
トレイとトングを持ったその時から、
「今日は何にしよう。」そんなワクワクが始まるように。
しっかり2代目として愛着を持って使ってもらえるとうれしいなぁ。
初代は解体。また違うものに生まれ変わります!
初代は役目を終えました。
ぼくも悩んだ末、解体することに。
まだまだ木材も使えるし、化学物質を発生させない柿渋塗料で染めてあるっていうことも隅に置けない利点。
必ず形を変えて復活させようと思います。
リユース&リメイク。
このDIYブログが始まったころの記事を見て、振り返ると気持ちは変わっていないし、むしろ「暮らしやすさは自分でつくって手に入れたい」という気持ちが強まっている。
またひとつDIYの醍醐味を知ることができた、むく太郎でした。
さぁ、日差しが穏やかになるこれから。
では。じゃばら。