むく太郎です。
最近めっきり疲れが残る身体になってしまったようだ。
体重も去年の今頃から3kgも増え、DIYはもちろんなのですが、寝ることと食べることが生活のパーセンテージでさらに拡大してきてる・・・。
やっぱり運動しないとだめだね。そんなことで!
ぼくも「おじさん」を意識し始めたんです。
絶対若いときの積み重ねが後の「おじさん」になった自分に降りかかる気がして。
まだ26歳なのか。もう26歳なのか。
人生は帳尻が合うようにできているというじゃないですか。
おじさんといっても「かっこいいおじさん」と「情けないおじさん」がいます。
連日報道される見苦しい言い訳をする政治屋さんを見て「?」となっているのはぼくだけでないと思うし、こういう人が頭に立って社会を先導していたという事実になんだかがっくりします。
そんな世の中にもお手本にしたいおじさんってのがたくさんいるんですよ。
いろんなものを背負いながら絶妙に力を抜いたその生き様ってかっこいい。
今回は日本だけでなく世界のかっこいいおじさんについて触れていきたいと思います。
まずはイギリスの著名デザイナーから。
ポール スミス(Paul Smith)/デザイナー
1946年生まれのイギリス人。日本でも多くのおしゃれさんから絶大な支持を集めるファッションブランド「PaulSmith(ポール・スミス)」の創設者。
カラフルな色遣いとトラッドなスタイルで人気のデザイナー。
ぼくもこのブランドの財布を持っています。
弟は全身このブランドで固められるほどの大ファン。
気さくな人柄でスタッフには【ボス】の愛称で親しまれ、イギリスの叙勲でも栄誉称号にあたるナイト爵位も授与されている、まさにかっこいいおじさん。
そんな日本の若者を取り込む魅力はデザインだけじゃなかったんですね。
忘れもしない東日本大震災直後には、「日本のスタッフや友人をサポートしたい」と来日したそう。
「愛をこめて」と記されたブログは彼の紳士さと柔軟さ、そして「優しさ」が表れていますねぇ。
日本の全ての友人とスタッフへ
この困難に強く前向きに立ち向かってください
毎日が新しいはじまりです
A Message for Japan - Paul Smith World - Paul's Blog
かっこいいですねぇ。
赤塚不二夫/漫画家
1935年生まれ、2008年没。
皆さんもご存知であろう国民的人気アニメ「天才バカボン」の作者で知られるこの方。
亡くなってもなお、ファンが多いのは作品の良さだけではないんです。
この方も人間味の溢れる逸話が残っています。
完成原稿を編集者がタクシーに置き忘れた時は、怒るどころか気遣い、一緒に酒を飲み一晩で同じものを書き上げた。
その時、赤塚不二夫が編集者に放った一言がこちら。
「まだ少し時間がある。呑みにいこう」
(クイズ王のすごい考え方:原稿を編集者になくされた赤塚不二夫のひとこと (2/2) - ITmedia ビジネスオンライン)
普通の人じゃ、こんな事言えないよ。
ぼくが同じ状況なら即文句を言っていたか己の不憫さにしょぼくれて終わってしまうのが目に見えます。相手がどんな気持ちか想像できて、なおかつしっかりフォローできるお酒と女性を何より愛した人だったそう。
おちゃめだけど器のでっかいかっこいいおじさんでした。
ジャン=ポール・エヴァン/ショコラティエ
1957年生まれのフランス人。宝石のようなチョコレートを生み出すショコラティエ。
日本でも全国の各都市で店舗が展開されており、その甘い魅力で日本の女性たちを虜に。
「黒真珠」と例えられるジャン=ポール・エヴァンのショコラも根源となっているのはやっぱり原材料であるカカオ豆。
ジャンは常にカカオの可能性を模索し、自らテイスティングをし買い付ける。
当たり前のことなんですが、商品の「クオリティー」を自らの舌で担保するのってカカオへの情熱はもとより「お客様への情熱」が桁違いだからなんでしょう。
何万とあるカカオを選別していくには時間も体力も、経費も掛かりますから。
「ファイン・カカオ(高級カカオ)」の豆がどこで生産されたかについては決して妥協しない。 僕の仕事はまず素材のテイスティング。テイスティングだけは絶対に人任せにしない。」
(ジャン=ポール・エヴァン ブランドについて | ジャン=ポール・エヴァンの世界|チョコレート(ショコラ) ジャン=ポール・エヴァン JEAN-PAUL HÉVIN JAPON)
仕事にアツい人ってかっこいい。
ウラジミール・プーチン/ロシア大統領
1952年生まれ。現ロシア大統領。
元スパイという経歴の持ち主。どんな時も冷静沈着で国民からも人気。
秋田県から秋田犬が贈られた際にはお礼にシベリア猫を贈ったおちゃめさんな一面も。
そのときの一言がこちら。
心温まるプレゼントをいただいた。(提供してくれた)秋田県知事によろしくお伝えください」
寡黙で鉄仮面と称されるそのスタイルとは裏腹に時には過激な発言も。
「テロリストは便所に追い詰めて肥溜めにぶち込んでやる」
歯に衣着せぬ言葉。89.9%という驚異の支持率(支持率89.9%。プーチン人気3つの理由とロシア経済3つの不安 - まぐまぐニュース!)はプーチンさんがロシアを引っ張って経済の立て直しや外交レベル等、これまで打ち立てた確かな実績もさることながらこういった怖さと優しさのギャップが国民からも支持されている理由なのかもしれません。
ちなみに日本の内閣歴代最高支持率は第一次小泉内閣発足後の85%(図録▽歴代内閣の内閣支持率推移)だそうです。
ビル・カニンガム/フォトグラファー
1929年生まれのアメリカ人フォトグラファー。
3年前に公開されたドキュメンタリー映画でその存在を知りました。
毎日自転車に乗ってニューヨークの街角に繰り出し、50年以上にもわたりファッションを撮り続けてきたカニンガムおじさん。なんと御年87歳。
※追記:2016年6月25日に亡くなられました。
ぼくの60歳年上。
ファッション雑誌で見られるスナップの草分け的存在で誰よりもファッションの歴史を熟知し、「セレブがお金をもらって着ている服になんか興味はないんだ。女性たちが自腹を切って、街で着ている服のほうがよっぽど重要だ」と、長年ファッションシーンを見てきた重みのある言葉。
有名ファッション誌「vogue」の(鬼)編集長アナ・ウインターもひれ伏すほどの超重鎮はフランスでの勲章受賞の際、こう言い放ったとさ。
「私は働いていません。好きなことをするだけです。仕事ではないのです」
好きなことをし続けてきたからこそ、評価される。
控えめなその受賞インタビューがすべてを語っていますねぇ。
信念というか本人は「いつものこと」やっていただけ。50年以上も。
決して簡単ではないけど、こういう人生もすごく素敵だなと思います。
ぼくもほんのちょっと写真を勉強していた時期があったので、これを機にカメラをまた持ってみよう。
かっこいいおじさんは身の回りにいますか?
ここまで著名な方たちでなくても、かっこいい大人はたくさんいます。
ぼくの周りでもね。
寡黙だけど信念がある人、不器用だけど一生懸命な人。
周りを笑顔にできる不思議な力のある人。
ぼくも自分の思う理想の大人(何事も一生懸命に向き合うシブい男)になれるように小さなことも拾える大きな器を。ちょっとのことでは動じない強さを持ちたい。
決して海外紙で「sekoi」と書かれる人みたいにはならないようにしたいね。
では。じゃばら。