ぼくが愛用している、電動工具。
糸鋸盤。
愛用は、RYOBIのやつ
糸のこ盤って小学生の時、図工の授業などで使ったことある方もおられると思います。
DIYでもあると、なにかと重宝する電動工具で特になめらかな曲線を求められる場面だったり、小さな「クラフト」をつくる時に使用します。
この糸のこ盤のスペックは公式サイトより引用しておきます。
切断能力:木材50mm
ストローク数:400~1,600min-1
ストローク量:18mm
フトコロ寸法:400mm
定格使用時間:30分
電源:単相100V
消費電力:50W
質量:12kg
コード:1.8m
テーブル寸法:250×380mm
こういったスペックを羅列されても、初めて使う方には全然ぴんと来ないでしょうから、今回は実演を交えながら、できることをご紹介していきたいと思います!
糸のこ盤はこうなっている。
刃の取り付け
まず、取り付ける刃ですが上の写真のようなもの。
この糸のこ盤の刃は、ピンエンドタイプというやつになります。
両端のピンをブレードホルダー(上下)に引っ掛け、刃をボルトで固定します。
刃の向きは、自分の方向に。そして、ヤマを写真のような向きにしましょう。
取り付けの際は、固く締め過ぎず、横から押して若干遊びが出る程度がベスト。
ガチガチに固定すると、最初の一発目で折れること必至。
刃から本体の支柱までの距離を「フトコロ」という。
写真のように刃から支柱までの幅が広いので、大きめの板も取り回しがききます。
この間隔を「フトコロ」といって、大体のモデルが300mm~400mm程度の寸法。
作業できる幅が広いというのも、作業性を格段に上げてくれます。手動糸のこをイメージしたら相当な差ですよね!
さて、加工してみますよ。
速度調整で曲線もばっちり。
では、スイッチオン!
適当にお椀をかたどって円を描いてみました。
カタカタと音を立てて、始動。
切り始めは必ず低速で!高速では、材料がバタついたり、切りこみすぎて思わぬケガの原因になります。
やはりこの糸のこ盤は、ほかの電動工具よりも「練習」が必要ですね。
ゆっくり、ゆっくり。片手で板を抑え、もう一方で動かす。そんな感じで!
自分の指を切らないように安全に作業しましょう。
切れました!
ちょっと歪なことについては、目を閉じてもらって・・・。
やっぱり糸のこ盤は、ほかの電動工具よりも「練習」が必要です。
糸のこ盤の強みは、このような曲線をカットできること。
細かい曲線は低速、滑らかなラインはスピードを上げてといった具合に調整できるので、切りすぎたり、作業性の悪さを感じたりすることはあまりないです。
ただ、「練習」はそれなりに必要です!
抑え板はきつくし過ぎない。
糸のこ盤での作業は、少なからず材料に刃が「食った状態」。
結構材料がバタつきます。時には刃折れの要因になったり。
そんなバタつきを抑える装置が、この「抑え板」。上の写真でいえば、スパナのような形状のパーツ。
これで材料を盤と挟み込む形で調整しながらプレス。気を付けたいのは抑え過ぎないことです。
きつすぎると材料のおくりができず、思わぬミスに繋がりかねないので、ほどほどに。
刃も抑え板も「ほどほど」というなんとも感覚勝負な工具であることは確か。
糸鋸盤で何ができる?
台座も傾斜がつけられるので角度切りが可能。
そんな糸のこ盤をぼくも昨年購入して以来、こういったものをつくっています。
チークの板を使った蝶ネクタイ型ブローチ。
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かわいいでしょ!笑
小物のカットは、糸のこ盤でないとなかなかできません。
ヤマザクラの木目が美しい木べら
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この木べらの切り出しは糸のこ盤で。
洗練された曲線を出す一役を担っています。
コーヒードリッパーのこぼれ防止用台座
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ドリップスタンドの台座のくり抜きにも糸のこ盤が活躍。
こんなカトラリーなどがメインですね。
木のアクセサリーや雑貨などは糸のこ盤がないとつくれないといっても過言ではありません。
糸のこ盤で木のおもちゃをつくられるママも多いそう。
工作作家の丸林さんの著書でも多用されていました。
細かい切り抜きは徐々に挑戦することとして、こういった型どりや装飾パーツの製作にぜひ手元に置きたい一台ですね。
さぁ、今年はむく太郎クラフト元年にするぞ!
では、じゃばら。