どうも、むく太郎です!
30歳を前に、昨年末頃から月に5冊を最低ラインとして読書をしてきましたが、さらに人生を愉快にサーフィンしていくため、
新たに読書録として、書評記事もアップしていきたいと思います。
今回はコチラ!
「メモの魔力」 著:前田裕二 出版元:幻冬舎
こちらは、今もっとも話題と言われている書籍である前田裕二さん著:「メモの魔力」
今回はこの書籍についてぼくなりに感じたことを書いていきたいと思います。
書評の前に作者について
前田裕二さんは、「SHOWROOM」というライブストリーミング事業を柱としたSHOWROOM株式会社を経営されている方。
幼い頃からご苦労されて、自分の人生を自分で切り開いてきた経緯を書いた前著「人生の勝算」も大変話題になりましたね。
さて、そんな前田さんの人生を切り開く原動力、アイデア、起爆剤こそ「メモ」だったというのが本著。
ぼくは、これを読んで感想を一言で表すなら、「一筆千金」
では、本書で、学べたことを書いていきたいと思います。
メモを第2の脳にしてしまう
これは、本書「メモの魔力」の主題であり、核心となるメモのとり方。
第1章から惜しげもなく披露されています。
あなたは、普段メモをとるとき、何を意識していますか?
ぼくは、今までただ単に要件や記憶・記録をするためだけのものになっていました。
よくある、スケジュールや要件を書き綴っているだけ。
ですが、前田さんはこのように提案しています。
知的生産のためにメモをとる
そう、次なるビジネスアイデアや効率化を生み出すために、メモは必要不可欠なのだそうです。
前田さんはメモを活かす上で大事な要素をこう述べられています。
- アイデアを生みだす
- 情報を素通りしない
- 相手のより深い話をきける
- 話の骨組みが分かるようになる
- 曖昧な感覚と概念を言語化できるようになる
詳しく部分は、ぜひ書籍を読んでほしいところですが、メモを活かすことで、
生きた情報やアイデアの芽を何倍もの大きさに伸ばすことができ、さらに多くの実を収穫できるということ。
目からウロコの情報でした。
メモを「記録」にしない3つの要素と書き方
さて、具体的な方法論も惜しげもなく紹介してくれています。
前田さんは、下図のようにメモをとるんだそう。
大まかに書くとノートを見開きに使い、左から
ファクト(事実) | 抽象化 | 転用 |
こんな感じで書いていくんだそうです。
ファクト(事実)はこれまでも書いてきました。でも、そこで止まっていました。
前田さんは、知的生産性を上げるためにさらに、
抽象化▶転用のフェーズを踏むことが大切だと本文で語っています。
抽象化とは?
物事に共通項を見出して、それを一般化して考えること。
この3つの軸に沿って、メモを書いていくことで意外な発見やアイデアにたどり着けるそうです。
前田さん曰く、SHOWROOMのビジネスモデルもこのメモ術から見出されたとのことですから、事実▶抽象化▶転用の考え方を身につけたいと思います。
メモは記録でなく、知的生産性向上ツール
「抽象化」は最強の武器になる
さて、先述の「抽象化」
ぼく自身も、読み始めはピンときませんでした。
しかしこういうふうに考えるとわかりやすいです。
例えば、これ。
そう、トマト。
このトマトを抽象化すると...
「実」です。
さらに抽象化していくと「野菜」とも言いますし、もっと抽象化すると「植物」
こういうことです。
具体的なものからレベルをひとつずつグループ化してカテゴリーレベルを下げていくトレーニングをすることで、より抽象化がうまくなっていきます。
つまり、物事の本質がより見えるようになる。
ファクト(事実)に対して、
- What型
- How型
- Why型
この3つの視点で見ると、世の中でうまく行っているもの、人気のもの、いいものの理由が見えてきます。
この武器、メモで手に入れていきますよ!
自分を知るツールにもなる
さて、前半2つの章だけでもぼくにとって、非常に価値のある学びになりましたがまだまだ。
メモは、最強の自己分析ツールになるんです。
巻末に1,000問ありますが、著書の前田さんは自分に対する問いを、色んな角度からみては答えていたそうです。
要は、自己分析シートです。
その数、なんと30冊分!
知的生産能力を上げるメモの仕方は、冒頭書きましたがこのやり方で自分をどんどん深掘りすると、
本当に自分のやりたいことや生き方、人生の軸がぼんやりでなく、クリアに出てくるそうです。
実際にぼく自身も「やりたいことリスト100個」をブワァーと付箋に書いて、まとめると意外なことがわかりました。
(まだ言いませんが笑)
例えば、「長所は?」という問いに、「辛抱強い」というファクト。
ちょっと実践です。これを黄金則に展開します。
ファクト | 抽象化 | 転用 |
昔から辛抱強い | どんな環境や外部要因で起こる不利益も耐える | 本当は自由にやりたい。でも我慢や遠慮しないことで、周りに波風を立てたくない。 |
「辛抱強い」という事実に対して、抽象化▶転用すると、こういう本質が見えてくるんです。
例えば、幼少期に「よく頑張ったね」と褒められた経験が、「辛抱できると評価される」という成功体験になっていて、
それが「周りの目を知らず知らず気にしてませんか?自分自身を苦しめていませんか?」
あっ!!ってこういうことまで気がつけるのが、これです。
魔法のツールです。まさにメモの魔力。
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メモで人生が変わる
ざっくりとぼく自身が、この本から特に大切だと思ったところをお伝えしてきました。
小学生でご両親を亡くし、生活資金を稼ぐために路上ライブをして、
どうしたら、お客さんがお金をくれるほど喜ばせられるかを考えていた前田さん。
メモ魔と言われるほどの常にメモをとっているとのことですが、その理由について、
- 情報の素通りを避けたい
- 想像の機会損失を防ぎたい
と本書とこれまでの人生経験から積み上げてきた大きなものを読み取ることができました。
たった一行のメモが一生を変える。
帯の言葉、間違いなさそうです。
では、じゃばら~!