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DIYで家具をつくるなら、これ!「スギ材」をメインの木材で使うことをオススメする理由。

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こんにちは!むく太郎です。

DIYをする皆さんは、ホームセンターで木材を買うと思いますが、どんな木を選んでますか?

だいたいSPF2×4材などが多いのかなと思いますが、ぼくはここ最近「スギ材」がメインになっています。

今まで花粉症に悩まされ、ある意味「敵」であった、スギ。

奇しくもぼくにとって、欠かせないDIYの相棒になっています。

では、なぜそうなったのか。

ちょこっと書いていこうと思います。

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スギ材の特徴

スギ材。いろいろありますよね~。

木工の材料としても、建材の主役としてもバリバリ活躍するスギ。

主な特徴として、

  1. 価格が安い。
  2. 柔らかく、扱いやすい。
  3. 節や反り割れも多い。
  4. 木目が美しい。

などなど。木材としても特徴はこんな感じでしょうか。

「価格が安く、扱いやすい」というDIYをするぼくにとってこの上ない強み。

木目もさまざまで美しく、温かみがある木肌。

反面、部位によっては節が所々に点在したり、反りや割れも出やすいんです。

強度が必要な家具や建築箇所には、不適合かもしれませんが、材の厚いものや反り節のない箇所を選ぶことによって、様々なところで活躍します。

いいですねぇ。

スギと日本人の関係性

シーボルトによる「スギ」の描画

スギ、ご存知の方も多いと思いますが、日本の固有種の樹木でございますね。

全国各地に群生して、春は先ほども書いたように「花粉症」という難題をぼくに提示してきます笑

知ってますか。スギってこういわれてるんですよ。

 

「日本の隠された財産」

 

ヤバくないですか!?

スギの学名「クリプトメリアジャポニカ」

この意訳が、先ほどの文言。

かっこいいよ。ほんと。

あんなに花粉症で忌み嫌っていたスギは、日本の宝。

かのシーボルトも著書にてスギについて、言及していました。

 日本のスギの木材は非常に軽く、軟らかで木目も細かく、二色の色合いを持ち、すなわち幹の内側が赤みを帯び外側は白い。

時には木材の内側が明るい赤褐色になる。年輪は幅が四分の一から一センチである。

入念に鉋をかけた材木は絹のような光沢があり、軽く木目が細かいにもかかわらず、外気や湿気には強い。

(『シーボルト 日本の植物』監修・解説/大場秀章、訳/瀬倉正克、八坂書房 1996, 233p)

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KD材、AD材、グリーン材って何?

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そんな海外からも称賛されているスギ。ホームセンターでは、このような表記で並んでいませんか?

KD材

「スギ 45×45 KD材」

こんな表記でよく並んでいますが、このKDとは何なのかというと、

人工乾燥材

という意味です。切り出した木材は、自然乾燥にかなり時間がかかるため、流通させて商品とするためにはいち早い乾燥が必要。

ということで人工的に熱を加え乾燥させた木材がKD材です。

AD材、グリーン材

先ほどのKD材の反対。

つまり、天然乾燥したものがAD材です。

ホームセンターでKD表記のないものはだいたいAD材か未乾燥のグリーン材と言われています。

乾燥具合は、個体差があるので選ぶ際はよく自分の目で確かめ、重さを比較することが重要ですね。

KD材は手間をかけている分、割高ですが木質はサラサラして、調湿能力も低下するそう。

ちなみにSPFなどの外来材は、乾燥処理の工程を経て、ホームセンターに並びます。

今こそ、国産のスギ無垢材。

ディスプレイ用ボードの裏側。こんなにカラフルになってました。

スギの無垢材(スギだけでなくヒノキなど)は、国産材です。

これ、ぼくらの健康やメンタルにもすごく影響を及ぼすんですね。

木目の歪な形や触れた時の感覚とじわっと来る温かみ。

これは人に多大な安らぎを与えるんです。

今まさにこのブログを書いているデスクは、手作りのスギデスク。

最高です。

普段、規則性に沿った現代の景色は知らず知らずに、心を圧迫するような視覚的情報として目から入ってくるから、

この柔らかな曲線、木の香りの癒し効果こそ、現代人には必要だとぼくは思うんですよね。

無垢材をふんだんに使用した「木の家」は、木材による「調湿効果」や「消臭効果」があり、

窓の結露も防ぎ、防虫効果も高いスグレモノ。

この曲線と「木の香り」。これが癒しです。

そして、あまりこういうことは本当は言いたくないんですが、外材は悪い言葉を使うと「クスリ漬け」。

輸入木材は天然無垢材にはなりえません。

輸入木材は、防虫・防腐処理が義務付けられているため、薬剤が木の中にまで浸透しています。

それをぼくらが素手で触れる環境にいたら。

何より、赤ちゃんや子どもたちがそれを舐めてしまったら。

いくら無垢材でも、それは良くない。

でも全否定はしませんし、強度や屋外での使用では防腐処理された輸入木材の方が圧倒的に使い勝手がいい。

自分で優先事項を決めるのが良いでしょう。

外材と国産材のスギ、価格面でも大差は無くなってきました。

むしろ、輸送エネルギーコストの高騰でSPF材は上昇傾向。

価格にその分がしっかり転嫁されてます。

「隠された日本の財産」

この言葉がつくという価値。

これだけでも、ぼくは使わない理由はないと思います。

今までスギ材でつくったモノが活躍中!

以上のことにより、ぼくはスギの家具作りを推奨します。

スギでつくった家具、温かくて、生活になじみます。

デスクやベンチ、スツール、棚。

いろんな家具作りにバリバリ使える。そして安く、日本人のバックボーンを陰ながら支える木材。

ぜひ、ホームセンター、そして木材店で吟味してDIYライフをさらにハッピーにしてくださいね!

では、じゃばら。

 

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