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こんばんは。むく太郎です。
DIYは、料理に似ています。
冷蔵庫にある余り物を眺めて、そこから一皿を組み立てる。
倉庫に眠った端材と向き合う時間は、たぶんあの感覚とほとんど同じです。

今回は家にあった端材と、捨てられずにいたガラクタだけで、ガラスのショーケースをつくりました。
新しく買ったのは、敷き板にするシナベニヤが1枚だけ。
それでも、部屋の主役を張れるくらいのものになりました。

今回のショーケースDIYで使ったものを、先にまとめておきます。
ほとんどが端材と、解体した家具から出てきたパーツです。

| 材料 | サイズ・規格 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| パイン材(端材) | 厚み18mm前後の1枚板 | 適量 | 側面と天板に。机の天板をつくったときの残り |
| SPF材 1×3(端材) | — | 適量 | 細かい補強用 |
| ラワン材(端材) | 細い角棒 | 数本 | ガラスを収めるフレーム |
| ガラス板 | 厚さ5mm・6mm径の穴あき | 1枚 | 解体した家具から出たもの |
| シナベニヤ | 本体の内寸に合うサイズ | 1枚 | 敷き板。唯一の購入品 |
| スギ角材 | 天板と同じ長さ | 1本 | 底の土台 |
| 木工用パテ | — | 適量 | 継ぎ目を埋める |
| 木工用ボンド | — | 適量 | 接着全般 |
| 水性アクリル塗料 | グラフィティーペイント DARK ABYSS | 適量 | 深い藍色。壁にも塗れるタイプ |
| アイアンバー | 100円ショップ(セリア) | 1本 | 天板の上に取り付け |
| ボルト・ナット | ガラスの穴に通る径 | 2組 | ツマミの固定用 |
| ギターアンプのツマミ | — | 2個 | 穴を隠す飾り |
| 道具 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| スライド丸ノコ | 角度切り | 22.5°と45°を多用。HiKOKI(旧・日立工機)FC7FSB など |
| クランプ | 接着中の固定 | 本数が多いほど作業が楽 |
| 電動ドライバー | ビス留め | 下穴をあけてから |
| 金づち | フレームの補強 | 細い釘を使用 |
| サンドペーパー | 表面の調整 | 80〜150番 |
| 刷毛 | 塗装 | — |
| 差し金・メジャー | 採寸 | ガラス基準で寸法を出すので必須 |
ちなみに天板に使ったパイン材は、以前つくった机の余りです。
このときの端材が、数年越しでまた出番をもらいました。


倉庫を漁っていて出てきたのが、厚さ5mmのガラス板。
なぜか同じものが、あと5枚ほど残っています。
おそらく昔、棚か何かを解体したときのものでしょう。
よく見ると、取っ手がついていた形跡がありました。
つまり、6mm径の穴が開いているということです。
ガラス板といえばショーケース。
そう思っていた矢先の発見だったので、迷わず使うことにしました。
問題は、この穴をどうするか。
これは後半までずっと保留にしたまま、作業を進めます。
なお、古いガラス板を扱うときは、まず縁を確認してください。
欠けやバリがあると指が切れます。
軍手ではなく、手にフィットする作業用手袋のほうが安全なので忘れずに着用しましょう。

まずはガラスを収める枠から。
ラワン材をガラスのサイズに合わせてカットし、ボンドを両端に塗ってクランプで固定します。
ここでの注意点はひとつだけ。
ガラスと同じ寸法にすることです。
木は多少削って調整できますが、ガラスは切れません。
必ずガラスを基準に、木のほうを合わせます。

接着したあとは、細い釘を打ってしっかり補強。
続いて、このフレームがぴったり収まる外側の枠を用意します。
先端は45°で切り、額縁のように組みました。

フレームの中に、もうひとつフレーム。
なんちゃって額縁の完成です。
ここにガラスをはめ込めば、正面部分ができあがります。

次は本体です。
約1000mmのパイン材を、22.5°の角度でカットします。
切り始めは中央の500mmから。
これが左右の側面になります。

天板も同じ角度で斜めに切ります。
側面の斜めになった部分と角度をそろえるのがポイント。
この2枚をつなぐと、きれいな台形になります。

天板はよく見るとツギハギで、3枚の板を並べて構成しています。
ボンドで接いだあと、隙間を木工用パテで埋めて、1枚の板に近づけました。
乾いてから削ってしまえば、言われなければ気づかないくらいにはなります。
角度切りは、材が刃に引っ張られて動きやすい作業です。
材は必ず定規側に密着させて押さえ、刃が完全に止まってから材を持ち上げてください。
斜めの切り口は面積が広いぶん、少しのズレが組んだときの隙間になります。

続いて底板。
と思ったところで、パイン材が本当に尽きました。
仕方がないので、スギの角材で補います。

天板と同じ長さにカットして、側面にビス留め。
これで、がっしりとした台形の箱ができました。
材料が足りなくなったとき、買い足すのは簡単です。
でも「あるもので継ぐ」と決めてしまうと、そこから形が決まっていくこともある。
今回の底まわりは、まさにそれでした。

本体に正面のフレームを取り付けたら、粗めのサンドペーパーで全体をなじませます。
端材の時点ですでにいい具合に汚れているので、これを活かしたい。
いつもならワトコオイルかブライワックスの出番です。
でも今回は塗りませんでした。
使ったのは、グラフィティーペイントの「DARK ABYSS」
深い藍色の水性アクリル塗料です。
以前スタンドライトをリメイクしたときに買ったもので、「当分は使わないだろうな」と思っていた1本。
それがまさかの大抜擢です。
1000円で買った普通のスタンドライトが部屋の主役になったとさ。
塗り終えてから、この色にして本当に良かったと思いました。
オイルだと木の表情が主役になりますが、濃い色で塗りつぶすと、形そのものが立ち上がってきます。
水性なので匂いは強くありませんが、乾くまでは窓を開けておくと安心です。
いつものワトコオイルやブライワックスは使わずに、こちらの塗料!

スギの土台だけだった底に、シナベニヤの敷き板を設置します。
シナのきれいな木目が、シャビーな外観にちょうどいい高級感を足してくれました。
濃い色の本体と、明るい敷き板。
このコントラストは、飾ったものをよく見せてくれます。

天板には、100円ショップで買ったアイアンバーを取り付けました。
使い道がありそうで、なかなか無かったパーツです。
イベント出店を意識して、上に小さなカゴを置いたり、ショップカードを立てられる台を端材でつくって引っ掛けたり。
安いからと調子に乗ってストックしていたものが、ここで本領を発揮してくれました。
この手の100均パーツは、店舗や時期によって形が変わります。
見つけたときに買っておくと、こういう場面で助かります。

あとはガラス板をはめるだけ。
……そう、あの穴です。
つくりの都合で扉にはできないので、ふさぐしかありません。
では、何でふさぐか。

実家の倉庫を見まわして、ついに見つけました。
ぼろぼろのギターアンプです。
1分ほど懐かしさに立ち尽くしてしまった。
高校生の時アルバイトで貯めたお金をつぎ込んで買ったフェンダーのフロントマンというギターアンプ。
ちょうど20年くらいまえだ。
買った当時は嬉しくて、部屋でガンガン鳴らして、親に怒られ。
社会人になっても現役で使っていたけど、見ての通りこの様。
東日本大震災で部屋がめちゃくちゃになった時に壊れてしまった。
壊れかけのアンプでなく、壊れたガラクタ。
でも、なぜか捨てられずに置いておいた。
前置きが長くなりました!このアンプのボリュームのツマミ!
これを使っちゃいます。

穴の径に合うボルトとナットを用意して、ガラスの両側から挟み込んでセット。
これで、不格好だった穴が一気にアメリカンな飾りに変わりました。

機能はありません。
完全に飾りです。
それでも本体の色と相まって、ぐっと引き締まった印象になりました。
思い出の品からパーツを取って、いま自分がつくっているものに組み込む。
これがなんだか、うれしいのです。

できました。
思っていたより大きくて、まさに主役級です。
そもそも今回の本当の目的は、以前リメイクしたスタンドライトに合わせるものが欲しかったから。
同じ青系のアイテムが2つ並ぶと、部屋の印象がぐっと引き締まります。

背面は開口のままにしました。
扉をつけてもよかったのですが、単純にちょうどいい端材が無かった。
結果として出し入れはすこぶる快適で、好きなように飾り替えができます。

100均アイテムも、ガラクタも、全部使ってやる。
そして、ちゃんと重宝する。
「ほんの少し生活に彩りを」
掲げたテーマを、今回はそれなりに体現できた気がしています。

費用はシナベニヤ代のみ。
当時の金額で400円ほどでした。
ただ、木材の価格はここ数年でだいぶ上がっています。
いま同じ敷き板を買うなら、サイズにもよりますが1,000円前後をみておくと安心です。
それでも、市販のショーケースを買うことを思えば、比べるまでもありません。
買う前に考える。
つくれそうならつくる。
これが、むく太郎スタイルです。
これが当たり前になってくると、物を買う基準そのものが変わってきます。
「これ、家にある材料でできるかも」
そう思える回数が増えるほど、倉庫の端材は資産になっていきます。
今回は、端材と家にあったガラクタだけでつくるガラスのショーケースDIYでした。
穴の開いたガラス板も、壊れたアンプも、そのままなら処分するだけのもの。
それを組み合わせると、普段使いにもイベントにも使える1台になりました。
ガラスを使うDIYは、寸法をガラス基準で決めることと、縁の扱いに気をつけること。
この2つさえ守れば、あとは木工と同じ感覚で進められます。
さてと。
何を飾ろう。
では、じゃばら。