今年いちばんの紫陽花。
一昨日の午後は、初めての経験といっていいほどのゲリラ豪雨を体験。
会社にいたのですが、ヒョウ交じりの雨が屋根を叩く音に不安になって外を見ると屋根から大量の雨が滝のように流れていました。
あれは、間違いなく滝だった。
倉庫が床上浸水。備品倉庫だったのが不幸中の幸いで除水作業が大変だったけど、営業には問題なし。おかげで筋肉痛です。
もう2度とやりたくないです。でもみんなでやるとちょっと達成感というか満足感というか。
そんな最近は雷も鳴りだして、もしや梅雨明けの合図かな。
さて、そんなぼくも「生き方とは?」という本当は至極シンプルなことについて、学びましたのでシェア。
こんな本を読みました。
生活に役立つ総合情報雑誌「暮しの手帳」の編集長を9年間務め、世界の古本や良書を取り扱う中目黒・南青山のセレクトブックストア「COW BOOKS」の代表を務めておられる松浦弥太郎さんの著書。
タイトル「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」
著者・松浦弥太郎さんについて
ぼくがこの本を手に取るまで、松浦弥太郎さんという人物がどう経歴で現在に至るのか、はたまたa〇exの社長だっけ・・・?
と、かなり持っていた情報が少なかったんです。
詳しいプロフィールはこちらをどうぞ
そのレベルだったぼくが、松浦さんに行きついたのは連れに生活スタイルを指摘され反省したから。
ぼくはスマートで生活を豊かに楽しく暮らしたいと思っています。
(3つ言った後にこの発言。信頼できないといわれてもしかたない・・・)
完全に目指していることとやっていることが逆。まさにブーメランを投げている。
特に印象的だった3つのこと。
ぼくがこの書籍を読み進めたうえで、非常に役立つ考え方だと思った項目を3つほどピックアップしてみます。
生活や仕事の中でも「やっぱり大事だな」と思う事柄は、良く噛み砕いて考えると全てにおいて基本になっていることを実感しました。
1.社会の歯車になる。
これは本書のp.14に出てくる項目。いちばん最初のお話。
「どこか社会の歯車というとネガティブなイメージ」そう、皆さんもイメージするようにぼくも今も少しありますが、特に20歳くらいの頃はこの思想に忠実に生きていました。上司や会社に反発したり、なぜかそんな自分を嘆いたり。
松浦さんは「積極的に歯車になろう」と記しています。
その理由としてまえがきで書かれた、世の中に存在する原理原則3ヵ条が全てであると。簡潔にいえば、
「人はいつも誰かを探している」
「人はいつも自分を助けてくれるものを探している」
「収入は人に与えた感動の質量に比例する」
この前提を意識して社会に参加すること。
それだけで考え方が変わり、行動も変わる。
行動が変われば、周りの評価や見る目も自然と変わって、大仕事に引き抜かれたり。
なるほどなぁと。
25歳くらいの若者は、大人だけど1人前じゃない。
だからこそポジティブに3ヵ条を前提に小さな歯車を回していけば、社会や人に必要にされていくということ。
ぼくも上から目線で大変申し訳なく思いますが、行きつけのスーパーのレジ店員さんでものすごく丁寧に対応してくれるAさんとそっけなくて、やる気も無いBさんがいます。
2人いたら丁寧で笑顔接客の店員Aさんのところに並びます。
そんなことを考えると、あれ、ぼくはいつもAさんからお釣りと感動を受け取っていたんだと気付くんです。
ぼくはAさんを必要とし、知らず知らずに動かされていました。
26歳の若造ですが、何も分からないからこそ「何を求められているか」を必死に考え、行動します。第1項目からおもしろい本だなぁ。
2.「アップル」や「グーグル」よりも
p.166に掲載された、やりたいことリスト50個中39番目のお話。
単刀直入にいうと、「競争相手の少ないフィールドで勝つ努力をする」という事。
見出しの通り、誰もが憧れるブランド企業や人気の業種は否応なしにライバルが多い。
人が集まる=優劣により蹴落とされる確率が高くなり、松浦さん自身も学歴的ハンディキャップを持っていたことからあえてライバルの少ない業種と仕事に的を絞って働いてきたそう。
多様な業種、文化、仕組みが入り混じった現代にでき上がった知名度に憧れ、身を削るよりもまだ未成熟な分野への就職や転職を目指した方が勝率は高いんです。
新たなニーズを探って、育て、大企業に引き抜かれる。これもアリですし。
実はこれ、東進ハイスクールの林修先生もこれと同じことを言っていたんです。
結局のところ、アップルやグーグルだって誰もやっていないところを攻めたから今日のくらしのきほんになっているということ。
忘れちゃダメですね。
3.自分の価値はなにか?
p.210に掲載された本書最後の項目。(51番目もありますがね!)
消費社会の中で人も消費されていく、すなわち世間を騒がす程勢いがあった著名人が突然テレビや第一線から去る。
その「人物」というコンテンツが消費され、飽きられ、捨てられていくのもまさに現代では当たり前のこと。
松浦さんはこの項目でジャーナリストの池上彰さんのマスコミとの付き合い方について語っていました。
自分の価値を客観的に見極めて絶頂期をあえて自分から抑え込み、テレビ出演などを控えていたそうです。
出過ぎる=消費されていく。
その本質を理解してしっかりコントロールすれば、自分の価値は自然と高まることを知っていたのでしょう。
レギュラーでなく需要のある時に出てくる。
いい意味でここぞとばかりに持っていくんです。
ぼくは先日行われた参議院選挙投開票日にテレビ東京にて池上さんをメインキャスターとして放送された番組を観ました。
ご覧になった方も多いと思います。
ぼくは目が離せなかったと同時に凄く興奮しました。
なかでも当選者や各党の代表や重点候補にリアルタイムでインタビューするコーナー。
誰も切り込めないような内容、でも視聴者(国民)が本当は聞きだしたい事柄をビシッと問うてくれる。
稚拙な態度やコメントには爽快なほどに容赦なく突っ込む。
もう何が言いたいかお分かりでしょう。
これが池上さんの価値です。
自分の価値を客観的に見て、高めていくことをぼくもできるようになりたい。
総括。
あっという間に読み終えました。
全体を通すと、当たり前に大事なことも書いてあるし、初めて出会う価値観もたくさん。
ぼくもDIYを通して「もしこうだったら?」とか「なんでこうなの?」という視点がかなり身についてきたつもりです。
本書でもこの重要性にはかなり触れられていました。
もし、今25歳だったらやりたいこととして書かれた50(51)の項目。
ピックアップした3項目はほんの一例です。
ぜひ、読んでみてください。
自己啓発書の類をちょっと敬遠しがちな人も。
結局は、まえがきに書いてある世の中の原理原則をバカにせず、いかに忠実にこなすか。
26歳になったぼくならまだできること、真似できることも多いはず。
いや、いくつになっても本気ならやれるはずです。
原理原則は変わらないのだから。
では。じゃばら。