※こちらは2019年に公開された記事です
どうも、むく太郎です。
木工の基本、「木箱」
作り方もやはり、いろいろスタイルや用途によって変わってきます。
今回は、特に年末年始に活躍する「重箱」をDIYしてみました。
おせち料理やオードブルにぴったりの重箱をDIY
こんな感じ。
すごいよね。木材から重箱を作り上げて、実際に使ってみるとやはり圧巻。
今回は忘年家で仕出しするオードブル用にお重を作らせていただきました。
材料はこちら
・ヒノキ材 70mm×10mm×410mm 2枚
・ 〃 310mm 2枚
・シナベニヤ 450mm×300mm 1枚
・タイトボンド 適宜
・真鍮くぎ 4本
このヒノキ板がメインです。
ヒノキは木製食器やまな板など、耐水性などの利点からよく使われています。
檜風呂なんてそうですよね。
この板にまずは、しっかりミゾを彫っていきます。
ヒノキ板をトリマーでみぞ彫り
ヒノキ材にベニヤをはめ込むためのミゾを彫っていきます。
スコヤで刃を5mm出しに設定。
クランプで材料をしっかり押さえます。
取り付ける刃は、ストレートビット6mm径。
そして、ストレートガイドという直線加工に無くてはならないジグを取り付けし、切削スタート。
スイッチオン。
ゆっくり、慌てず手を前に進めます。
結構木粉が舞うので、マスクと保護メガネは必須アイテムですよ!
さぁ、作業完了です。
こんな感じでミゾが彫れました!
いいですね。
ミゾに残った木粉を取り除き、続いては木口を斜め切りしていきます。
ポイント
板の木口をスライド丸のこで45度にカット
スライド丸のこで両端の木口を45°カットをします。
メモリをあわせて、準備は完了。
スライド丸のこなら、こんなにきれいに斜め切りが可能。
やっぱ無くてはならないは!
すべてのパーツをこのように切りそろえたら
両端の切り口を「留め継ぎ」という方法で接合していきます。
そして、底面も同時並行で組み合わせ。
底面は木目の美しい「シナベニヤ」で製作
用意したのは、シナベニヤ。
W450mm×H300mmのものです。
上質なこの表面の木目!
お値段以上のシナベニヤ、更に活かしていきます。
ベニヤをミゾにはめて、箱をつくる
ここも大切な工程。
ボンドをミゾに流し込み、シナベニヤと板を組み合わせて、箱を作っていきましょう。
木口にもボンドを塗っておくのを忘れずに!
底板とミゾを彫った側面にはめ込む
ピタリとハマるこの感覚。
ボンドがはみ出してしまったら、乾く前に濡れた布できれいに拭き取りしましょう。
さぁ、こんなピタリとハマってくれるとめちゃくちゃ気持ちいいですね。
側面と底部を固定し、箱を形成
続いては、パーツどうしをしっかりと接着させるためにベルトクランプの登場!
四隅にあわせてコーナーパッドを当て、ベルトを締めていくともうガッチリ。
https://www.instagram.com/mukutaro_diy/?hl=ja/status/1196900591840022529
あまりの効果に感動して、ツイートしました。
箱のつなぎ目を真鍮釘で補強
乾燥したら、補強するために真鍮釘を打ちました。
下穴をあけてから、
しっかり固定。
真鍮釘って補強もできるし、主張しすぎず程よい存在感があって大好きです!
スタッキングできるように脚も接着
さて、裏返して両サイドに角棒をセット。
タイトボンドを塗って、クランプで圧着という一連の流れを繰り返します。
これが積み重ねたときに箱どうしがしっかりと固定されるストッパー代わりになるんです。
できました。
さぁいよいよ終盤です。
角や縁を紙やすりで軽く整えたら、最後はオイル塗布の作業へ。
仕上げは、木製食器用オイルで美しく
最後に新品の刷毛で、木製食器用オイルをまんべんなく塗布しました。
このオイルは、過去にも木べらDIYやカッティングボードづくりでも活躍。
木をしっかりと保護し、箱を食器へと変えてくれます。
そして、これだ。
合計10個作りました。
でも、気合い入れて作ったから、この美味しそうなお料理がぎっしり詰められたこの風景を見ることができました!
蓋もベニヤで作ってしまいます
こんな感じで蓋もセットで製作しました。
ベニヤ板を箱の内寸-1mmでカットしてみました。
いい感じです!
一番上に来る箱の内側に蓋受けの板を貼っています。
お正月やイベントに手作りの重箱が活躍するかも
はい!
ということで、今回は食卓で活躍する木製重箱DIYでした。
気になる材料費…総額約15,000円!
ということは、1個1,500円くらいの計算です。
素材もヒノキなど割とこだわってこの価格。
好みの木箱が無い!大きさが無い!作ってみたい!
そんな方にオススメです。使うたびに経年美化も楽しめそう!
こんな感じで重なります
結構な数ですが、3段セットとかで自分好みのサイズに合わせて作ってみるのもいいいかもしれませんね。
間違いなく、クリスマスやお正月などのイベントで映えますよ!
では、じゃばら!