どうも。むく太郎⁂ (@wd_mukutaro)です。
「君は相当、器用貧乏だね。それじゃ損するよ」
(バンド解散ライブでのヒトコマ)
数年前にはっきりと言われたこの言葉。
先日、バンドマン時代に共演したあるアーティストからもらった言葉をふと思い出し、ブログを書いています。
かなりポジティブにとらえて、文を綴ります。
当時は「ふざけんな」と悔しい気持ちになったのを覚えている。
でも、今は違う。今回はその考えを書いていきます。
「器用貧乏」の意味については以下の引用で。
何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。
なるほど。自分でもこれには納得しています。
当時よくお世話になっていたライブハウスでのでき事。
公演が終わり、お客さんも終電を前に足早に去っていった会場のロビー。
その日の共演者が、「お疲れ様。またやりましょう。」と互いに挨拶を交わし、それぞれの時間を歩みだす間際。
当時ぼくは、自分のバンド以外に先輩バンドのサポートメンバーとして音楽活動をしていました。
しかも、普段はギターを抱いて唄っていたけど、ベーシストとしてね。
そんななか、当日のメインアクト(イベントの主役)のボーカルさんと帰り際に音楽のあれこれや今後のスケジュールについてお話しさせてもらったんです。
規模の大きいライブハウスでの出演も増えていた彼は、ソロの弾き語りアーティストだったけどそのときすでに、レーベルなどもついてバックバンドまで従えていた。
同じ出身の先輩ミュージシャンが各地で人を集めるようになり、地元ワンマンではライブハウスのキャパを超えるほどの人気。
そう、ハコをパンパンにするほどになるのはバンドマンとして、後輩としても、すごく嬉しいし、なによりすごくいい刺激になっていました。
話が「いかに自分の仕事(担当)をしっかりこなすか」という話題になった時、
「なぜ、むく太郎は先輩バンドのサポートしているのか」という話に。
理由は正直に書くと、
- 結構(地元で)人気があったバンドだったこと
- お世話になってる先輩方だったこと(断りにくい)
- 普段と違う立ち位置でバンドという組織を見たかったこと
- 演奏のレベルが高く、そこについていく感じが楽しかったこと
- ぼくならできると思っていたこと
このくらい。もっともらしく書いてみました。
正直5番目の理由が一番大きくて。
ぼくは、はっきりいって自意識過剰だと思います。
だからお誘いがあった時は、「いやいや~」なんていいながらも、心の中では「やっと実力を発揮できそうだぜ」くらいの想いはあった。
そんなときに見出しの言葉をもらいました。
言われてみれば、確かにそう。
ぼくが当時、担っていたのは
- ギターボーカル(メインバンド)
- 作詞作曲アレンジ
- ベーシスト(2バンド)
- レコーディングエンジニア&アレンジャー
- CDのジャケットデザイン&パッケージング
こんなの当たり前だと思っていたんです。しかもサラリーマンの傍ら。
自主製作のCDはもちろん、仲のいいバンドのレコーディングなどもやっていた。
器用貧乏の「器用」には程遠いが、可も不可もなく大抵のことをこなしてしまうということに気が付いてはいました。
今もそう。
- ショップカードのデザイン。
- フライヤー(チラシ)のデザイン。それを仕事上がりに1000部ほどポスティング。
- 友人youtuberのテーマ曲製作。
- 結婚式のプロフィールムービー製作(自分でいうのもなんですが、結構クオリティは高い)
- 家具を作ってみたり。←今ここ。
- 内容証明文書の作成代行。←これも。
世間的には「大成できない」とか「面白味がない」とか、これまた不幸そうな存在と見られています。たまに「中身がない」なんて言われたりもします。
確かに「そのままの器用貧乏」では損をします。
でも、ぼくは決してそうならない意志を持っています。
例えば、お願いされたら断れない器用貧乏なあなた。
なんでもこなせるから「こいつにやらせよう」と周りに思われているなら、逆にそうみなされていることを最大限に活かしましょう。
頼まれごとは120%で返してやる。
器用貧乏の持ち味でもある「各種案件の依頼事」
これは受けてしまった以上、ぼくは120%の余計なお世話をつけて返しています。
100%をただ内容を完結させることにしましょう。仕事だったら、内容のほかにそこにプラスアルファの相手に対しての気配り。
その上乗せ分の効果って本当にでかい。
ぼくのお手本は、近所のスーパーのあるレジ員さん。
たかが、商品の会計担当かもしれません。セルフレジも増えるこのご時世。
手際も非常に良く、笑顔でイキイキ。そして、丁寧。
まさに「接客」を体現している方を目の当たりにし、すごく感動しています。
そうなると話は早い。
次回も「このレジ員さんのとこで会計したい」と思うようになります。
すでにぼくは、このレジ員さんのファンです。
1回でも2回でも通う事が多くなれば、最終的にスーパーにとっても利益になっている。
もしかすると利益が賃金アップや待遇改善になって還ってくるかもしれない。
頼まれごとをどうせやるなら、相手が喜ぶくらいの色を付けて返すとだいたい自分の利益となって還ってきます。
レジ員さんは知っているのでしょう。
120%で仕事や頼まれごとをこなすことの重要さを。
「指名」をどんどん増やしましょう。
オールラウンダーであることで得た経験を記録し、自分に蓄積する。
ふたつ目。
ぼくの器用貧乏の成り立ちは承認欲求からくるものだと自分で分析しています。
文中も書いていますがぼくは「自意識過剰」、つまり「自分はすごい、できるやつ」だと思っているふしは、少なからずあります。
世間は自分が思った以上に「自分に無関心」です。悲しいほどに。
そんなぼくですから、頼まれたことは嬉しくてだいたいやっちゃう。
そうするとね、いろんな経験ができるんです。
良いことも悪いことも。
例え間違ったとしてもその「経験」が間違いなく、自分の財産になる。
今後の人生で窮地に陥った時、「悩む」のでなく「しっかり考えられる」
経験がないと人は、ものすごくこわくなります。
経験値が上がって、いろんな技を覚えたり強くなるのは、ポケモンだけじゃありません。 どんどん自分の「レベル」をあげましょう。
「都合の良い存在」で自分の底上げをする。
(話とは無関係ですが、懐かしくなって載せてます)
最強の器用貧乏になれば、「悪い器用貧乏」を抜けられるんじゃないか?
矛盾したようなことを書いていますが、ぼくはこんな考えで取り組んでいます。
器用貧乏で得られることをまとめると、
- 「経験」で得られるアイディアや善悪の判断力。
- 物腰の柔らかさ。
- 「悩む人」から「考えられる人」へ。
結果的に色んなことが大体できると「やらなくていいこと」が分かります。
これを意識しておけば、ある種の最強の人物になれると思っています。
最初から「やらなくていいこと」が分かる要領のいい器用長者にはなれない。
そんなぼくからは以上です!
では。じゃばら。