こんばんは。むく太郎⁂ (@wd_mukutaro) です。
昨夜の地元の花火は、今日のための祝砲のように思えます。
夏の甲子園はぼくの地元、宇都宮にある強豪校「作新学院」が見事54年ぶりに優勝!
毎試合チェックしていた今年の甲子園。まさかここまで強いとは。
指揮をとる小針監督はまだ33歳で、すでに名勝の仲間入り。
その采配もさることながら、選手たちの見事なプレーに感動させられっぱなしでした。
特に優勝が決まって、うれし泣きを見せたエース今井投手の涙は、一戦一戦の歓喜と感動を物語っていました。
さて、話は変わって。
こんな本を読みました。
子供から問われた時、大人すらもうまく答えられない事はたくさんある。
生活や暮らしの疑問や仕組みについても、模索している今日この頃。
DIYをするときもまず「どんな仕組みや方法、効果が得られるか」をあたまにいれ、モノづくりをしています。
うまく「カチッ」とハマればすごく気持ちい生活の仕組み。
でもその本質に辿りつくまでには、時間も労力も必要。
動作や木材の固定方法などは、経験から「こうしたらこうなる」というふうに身についてはきますが、例えば。
子供から「どうして人は死ぬの?」
そう問われた時、あなたならどう答えるでしょうか。
子供だましの言葉でなく、あなた自身も納得する答えが言えますか。
そんな疑問に分かりやすく答えている本書。
思わず手に取ってしまいました。
ちょっとだけその内容をご紹介します!
牛や豚は食べるのに、なんで犬や猫は食べないの?
ぼくらは、大多数の人が日々「牛肉」「豚肉」「鶏肉」を食べています。
しかしこれまた大多数の人が「犬」や「猫」は食べません。
まず、なんで「食べないのか」ということ。これには大きく2つの理由があります。
- よいものだから。
- よくないものだから。
拍子抜けするほど単純かもしれませんが、この2つに分類されるそう。
「よいもの」という理由では例えば、宗教によってはある動物が崇められ、食べるなどもってのほか!といったような神聖な存在として扱われている場合。
ぼくらが「犬」や「猫」を食べないのは、こちらに近いものがあると思います。
ペット=家族のような存在。そのような価値観が根付いている日本では、まず食べようという概念はほぼないものでしょう。
しかし、中国や韓国では「犬食文化」もあるし、江戸時代の日本でも盛んに犬肉を食していたとのこと。
一方「よくないもの」という理由も上の理由と似ていて、イスラム教やユダヤ教では「豚は汚れた存在」という概念があり、避けられていました。
ぼくらは普段「昆虫」、食べませんよね。
でも「イナゴの佃煮」なんて今でも広く親しまれている食品。
つまりは、主観によって考えが変わってしまう曖昧なものだということ。
この質問においてのベストな答え方には、こう記してあります。
「ペットだから食べないだけ。文化の違いで食べる国もある。むやみに否定してはいけない。」
「食」は異文化を理解する、考え方や価値観を知ることができるツールのひとつ。
ポイントには「かわいそう」などという感情的な部分からスタートしていることに気付かせることだそう。
確かにペットで豚や鶏を飼ってる人が豚肉や鶏肉を食べないかというとそれは違う気がするよね。
さて、お次は?
なんで東京が一番なの?
これ、ぼくも知りたい。先日の都知事選では都民でもないのに「この候補者は微妙」とか「信頼できる政策を掲げているのは誰か」とか。
気付けば、日本中が東京に注目していました。
そもそも政治も経済も文化も東京に集中してしまうのでしょうか。
もっとも単純な理由は「効率がいいから」だそう。
政治の中心が東京にあれば、企業はその近くに拠点を構えたくなります。
モノやヒト、カネ。そしてコト。それが集まるところにどんどんすべてが集中していくのは自然な事ですよね。下記関連リンク。
しかし歴史的に見れば、日本は「天皇が住んでいるところが都」という考え方もあり、京都が首都であったという事実は、学校の授業でも習いました。
東京すなわち江戸が発展したのは1603年に江戸幕府が開かれてから。
海が近くて交易と移動に便利で平野も拡大しやすいといった理由で拡がり、今や世界でも屈指の首都になりました。
一極集中の今日の東京。メリットだけでなくデメリットももちろんあります。
もし東京で大災害が起こってしまったら、金融・物流・移動など首都機能が一気にダウンする恐れが。「自然災害リスクの高い都市ランキング」というものがあり、なんと第一位は東京・横浜。国内じゃなく世界でナンバーワンだそうです。
この質問においてのベストな答え方には、こう記してあります。
「政治・経済・文化が集まる都市だから。でも世界トップレベルのハイリスク都市でもある。」
物理的近さのメリット、集合のしやすさ・モノと何かを直接交換できたりする原始的なメリットを伝えてあげると良いみたい。
冒頭の都知事選においても「東京の出方」が地方に与える影響というのはとても大きい。企業の話でも同じことがいえますが、労働者と経営陣が交渉する「春闘」においては時価総額日本ナンバーワン企業「トヨタ自動車」の動向をみてから賃上げなどの回答をする企業が圧倒的に多いですもんね。
さぁ、次は最後の項目です!
どうしてヒトは死ぬの?
究極のテーマに思えますが、これも実は答えることができます。
「死」は生命を持つものにとって避けては通れないことです。
誰もが経験するのに、誰も分からない。歯がゆい。
まず人体は、60兆にも及ぶ細胞が集まって形成されているのをご存知でしょうか。
皮膚は28日間でまるごと変わっていたり、肝臓も1年掛けて新しい細胞に。
ぼくら自身が気づかないうちに多様な変化を遂げています。
しかし過去の実験の結果、細胞は50~60回しか細胞分裂できないのだそう。
それには「テロメア」という特殊なDNAが関連していて、生命の回数券などといわれていたり。
この「テロメア」は細胞分裂のたびに小さくなって、半分ほどになると分裂をやめてしまうそうです。
つまり細胞は「テロメアを自ら小さくして死ぬ」という機能が備わっており、これを「アポトーシス」といいます。
(物理的な衝撃で細胞が死ぬことを「ネクローシス」というそう)
このアポトーシスのおかげでぼくらは新陳代謝を繰り返し、新たな身体をつくっている。
ミクロの世界ですごいことが行われているんですね!
それと別に脳の中枢にある「神経細胞」や心臓の「心筋細胞」はそう簡単に置き換わってはいけないほど重要な細胞で分裂が行われないそう。
だから脳や心臓の限界があり、それがおよそ100年という寿命。
この二つの要因によって、ぼくらは死にます。
なんだか悲しくなってきた22時。
でも死ぬことは種の保存の為でもあるんだそうです。
生物は生きていく中で「紫外線」や「化学物質」などのダメージを受け、それが体内に蓄積されていき、遺伝子が傷ついていきます。
弱った遺伝子が次世代に引き継がれていくことを繰り返せば、これまた種全体を弱らせ、最後は絶滅に至ってしまう。
その危険を回避するために子孫を残したら、前世代の個体は死ぬようにプログラムされているという事。
きちんと死ぬことで次世代、つまり子や孫の安全と健康を守っていることに繋がります。
この質問においてのベストな答え方には、こう記してあります。
魂や死後の世界という哲学的な回答は避け、科学的な事実を提示してあげること。
細胞の仕組みや寿命のデータはもちろん、死のメカニズムと「生」について改めて考えさせるきっかけにすることが望ましいでしょう。
まだまだ沢山ある世の中の仕組み。
いかがでしたでしょう。紹介したのは、ほんのちょこっと。
このほかに、
- なんでお金持ちと貧乏人がいるの?
- 逮捕されるとどうなるの?
- こころはどこにあるの?
タイトルだけでワクワクしてきます!
ぜひ、お手に取って生活の仕組みを理解して、楽しく学ぶのもいいと思います!
発見することは楽しい!もちろん何かを作ることも!
では。じゃばら。